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昨年は最終日に大叩き 「ゴルフが降り掛かってきた」と語るファウラー

By Helen Ross, PGATOUR.COM

少なくとも、リッキー・ファウラーは2012年のベストショットの一つを間近で見ることができた。

彼はその日曜の午後、タイガー・ウッズが繊細な50ヤードのチップをグリーン上にストンと落とし、ボールがホールへ向けた軌跡を描くなかで一転がりごとに歓声が沸き立っていたとき、そのミュアフィールド・ヴィレッジ16番ホールのグリーン脇に佇んでいた。ボールがカップの底を鳴らすと、派手なガッツポーズを見せたウッズは首位に並び、そのまま5度目の「ザ・メモリアルトーナメント」優勝を果たした。

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「あれを見られたのは特別なことだった」と述べたファウラー。

しかし、2010年の「ザ・メモリアルトーナメント」をジャスティン・ローズに次ぐ単独2位で終えたファウラーは、その日、同組のウッズと同じ目標を定めてコースへと出たのだった。彼は首位を走るスペンサー・レヴィンを3打差で追っていたのだが、ファウラーの勝利への望みは前半を40で折り返した時点で水泡へと帰し、結局その日は「84」と大崩れして順位を3位から52位にまで下げてしまった。

「僕はこれまでここでたくさんのバーディを奪ってきたけれど、残念なことにたくさん叩いてしまったことも少なからずあるんだ」とファウラーは火曜の午後に語った。「僕はここで2度、いいところまでいったんだ。一度はロージー(ジャスティン・ローズの愛称)に敗れたとき。あのとき、日曜に見せた彼のプレーは明らかに素晴らしかった。そして、昨年はタイガーとともにいい位置につけていたのだけれど、ゴルフ(の怖い側面)が降り掛かってきたんだ」。

奇妙な形ではあったが、その日、ファウラーはウッズから手ほどきを受けることになった。「邪魔にならないようにしていた」ことを覚えているファウラーだが、ウッズの勝負を前にした身の処し方などを目の当たりにすることにより、多くを学んだ。そして、そのレッスンは、今季序盤に行われたマスターカード主催の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で早くも成果となって現れた。

「彼の為すこと、そして優勝へ向けどのように自分自身をコントロールするのかを見ているのは楽しかった」と語るファウラー。「ただ、僕は傍観者としてそこに座って見ているだけだったけれどね」。

「今年序盤のベイヒルでは、確実に(あのレッスンが)助けとなった。首位を2打差で追っていて、残り3ホールという場面で少しダフって池に落としてしまったわけだけれど、タイガーと最終日をラウンドして「84」を叩いてしまったあのときと今年のベイヒルとでは、最終盤で戦う準備ができていたという部分で少し違いがあるんだ」。

「ただ、ゴルフとは常に学ぶ過程にあり、あの84もその一部なんだよ」。

情報提供:PGA TOUR

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