勝利を狙うアダム・スコット、エルスとマスターズを下見
2013年 タンパ ベイ選手権
期間:03/14〜03/17 場所:イニスブルックリゾート(フロリダ州)
「タンパベイ選手権」 2日目レビュー
アダム・スコット(オーストラリア)はこの冬、ショートゲームで突破口を見出したが、ここのところ好調で、それを使うまでもないようだ。
大会2日目、スコットはストレスなしのノーボギーで迎えた16番ホールでバーディを奪った。5アンダーの「66」をマークした首位の31歳のルーキー、ショーン・ステファニーとは、1打差で2位につけている。
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ステファニーは苦戦を強いられながらも要所でパットを決めて、2日目を「70」で回った。
ようやく気温も上がり、風もなくなった。決勝ラウンドに向けた優勝への扉も大きく開かれた。首位ステファニーは、7アンダーで、トータルスコア「135」。スコット及び「67」で回った歴代優勝者のチェ・キョンジュ(韓国)は、1打差ですぐ後ろを追う。
ハーフ終了時点で20人の選手が5打差にひしめき合った。その中にはセルヒオ・ガルシア(スペイン)、マット・クーチャー、19歳のジョーダン・スピース、そして2日目を「65」で回った2度の心臓移植手術の経験を持つエリック・コンプトンがいた。
首位のスコアはここ5年間で一番のハイスコアとなった。
スコットは狙いどおり上位グループの中盤につけた。
昨年の「全英オープン」では、スコットは上がり4ホールでボギーを叩いて敗北した。昨年の「オーストラリアン・マスターズ」では優勝したが、勝因は大会1カ月前に劇的に改善したショートゲームだった。
スコットは、「あの日はすごくいい感触があった。僕はシャグバッグ(ボールを持ち運ぶ袋)のボールを全て使ってチップショットの反復練習をしたんだ。全部コンスタントに打てるようになって、コースでのピッチングやチップショットに自信が持てるようになった」と明かす。
また、2009年の調子が悪かった頃は、グリーンを外すことが多かったため、ショートゲームで過剰なプレッシャーを感じたという。今回は、ショートゲームが安定しているので、ロングゲームでも緊張せずに済むといい、その結果も出始めているのだ。
先週のドーラルでのスコアは「68」と「64」。調子を維持したまま、この難しいコッパーヘッド・コースに乗り込んでいる。