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トイレは一瞬ガマン 引退も考えたワトソンが2年ぶり勝利

◇米国男子◇ジェネシスオープン 最終日(18日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

最後の勝利から丸2年。バッバ・ワトソンが空白の時間に終止符を打った。昨シーズンは、自身ワーストとなるフェデックスカップランク75位に沈み、J.B.ホームズと組んだチーム戦「チューリッヒクラシック」で5位となるも、個人では一度もトップ5にすら入れなかった。

「ゴルフキャリアで最低の時期だった」とワトソンはいう。1年半前から、健康問題(詳細は明かさない)のために体重を7、8kg落とし、一時はゴルフすら辞めようと考えたという。「ゴルフをすることより、ただ健康でいたかった。間違ったことに集中していたね。自分を哀れんで、自分の人生がどれだけ素晴らしいものかを考えなかった」。ワトソンは同時期にボール契約をタイトリストからボルビックへと変更した。だが、「道具は問題ない」。

この日のハイライトは、バンカーから直接沈めた14番(パー3)のショットだろう。ティショットをピンに近い左サイドのガードバンカーに入れたワトソンは、同組のキャメロン・スミスにトイレの場所を確認した。「次のティにあるよ。あと数打で行けるよ、もし待てるなら」というスミスに、「いや、これを入れてすぐにトイレに行ってやる」と応じたワトソン。「ちょっとした冗談だよ」という会話のあとに本当にこれを沈めてバーディとし、後続を突き放した。

最終18番で2mのウィニングパットを沈めると、キャディと抱き合い、目を潤ませた。かつて、10勝したら引退すると話したこともあるワトソン。その瞬間に頭をよぎったのは、やはり苦しんだこの数年間のことだったという。

「(16年9月に)世界ランク7位だったのにライダーカップに選ばれなかったところから下降線が始まって、病気になり、妻が手術をしたり、子供が学校に通い始めたり…。健康や、人生がどうなるかは誰も予想できない。もしかしたら、(あの優勝が)最後になるかもしれない。でも、自分はアスリートだから、そうはなりたくない。だからあの瞬間は『自分はまだ勝てるチャンスがあるんだ』っていう感情だった」。

ワトソンは、引退を笑いながら否定した。「少なくとも、あと2年は(ツアーの出場権を)保証された。それに、マスターズは追い出されるまで出場するよ」。“誰も見たことがないようなショット”を打つのが楽しいというワトソン劇場は、これからも続いていく。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/今岡涼太)

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