2016年を振り返る:ヘンリック・ステンソン編
おれが選ぶ今年の傑作3枚!【田辺安啓(JJ) 編】
フォトグラファー自身による2016年のベストショット3選。心に残るシーンをもう一度…。3回目は田辺安啓(JJ)カメラマン 。
■アダム・スコット ノーザントラストオープン 最終日
2015年は未勝利だったスコットが、今年2月の「ノーザントラストオープン」最終日、18番ホールでチップインバーディを決めて首位のバッバ・ワトソンに1打差と迫った。アンフィシアターの会場は興奮に包まれた。惜しくも優勝は逃したものの、翌週から「ホンダクラシック」「WGCキャデラック選手権」を2連勝する快進撃の予兆をとらえた瞬間となった。
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■ヘンリック・ステンソン 全英オープン 最終日
全英オープンやメジャーでの最小ストローク、スウェーデン人として初のメジャー優勝など、ステンソンは数多くの新記録を打ち立てて全英オープンに勝利した。しかし、記録という数字よりも、フィル・ミケルソンとの激闘がはるかに強く印象に残る。トロフィには優勝者の名前が刻まれるが、カメラマンは多くの写真で記憶を刻みたい。
■渡邉彩香 全米女子オープン 最終日
オリンピックの日本代表出場権をかけて臨んだ全米女子オープン。一縷の望みをかけて放った最終ホールのショットは、満足のいかない出来栄え。僅差で出場権を逃した。ホールアウト直後の記者の囲みでは、笑顔で話し始めた渡邉だったが、次第に言葉に詰まり、涙があふれた。それでも、言葉を絞り出すように続けてプロとしての責任を全うした。その姿勢は尊敬に値するものだった。
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