リオ五輪有力の松山英樹「出るかどうかわからない」 ジカ熱流行を懸念
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/11〜08/14 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル・リオデジャネイロ)
マキロイがリオ五輪辞退を表明 ジカ熱を懸念
世界ランク4位のロリー・マキロイ(アイルランド=五輪)が、8月に開催されるリオデジャネイロ五輪に出場しない意向を表明した。海外メディアが一斉に報じ、関係各所からの反応も相次いでいる。
マキロイは声明で「熟考を重ねた結果、リオデジャネイロで開催される夏のオリンピックから辞退することを決断した」とコメント。「近親者と話し、自分と家族の健康がなによりも優先されることを認識するにいたった。ジカ熱に感染するリスクは低いとされているが、それでもそれはリスクであり、そのリスクは取りたくない」と続けた。
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すでに、アダム・スコット(オーストラリア)、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)、シャール・シュワルツェル(南アフリカ)、マーク・レイシュマン(オーストラリア)、ビジェイ・シン(フィジー)らが、過密日程やジカ熱への懸念などを理由に五輪辞退を表明している。
また、松山英樹、ジェイソン・デイ(オーストラリア)ら他のトップ選手も、出場について態度を保留しており、今後も辞退者が増える可能性は否定できない。
マキロイの出場辞退を受け、IGF(国際ゴルフ連盟)は「失望」とともに、「個々の選手が置かれたユニークな状況」があることに理解を示す声明を発表。また、アイルランドのオリンピック委員会も「ひどく残念」としながらも、「最後は個人が決めることで、彼(マキロイ)の決断を尊重する」との声明を出した。
WHO(世界保健機関)は、オリンピックを引き金としたジカ熱の感染拡大の可能性は「とても低い」としているが、(その評価を持ってしても)昨年12月に婚約し、数年以内に家族を作りたいという計画を持つマキロイの”辞退”という決断を止めることはできなかった。