<選手名鑑211>ジム・フューリック(後編)
2014年 HP バイロン・ネルソン選手権
期間:05/15〜05/18 場所:TPCフォーシーズンズリゾート(テキサス州)
苦労人マイク・ウィアが2位 44歳からの復活に「楽しみ」
テキサス州ダラスにあるTPCフォーシーズンズリゾートで行われた米国男子ツアー「HPバイロン・ネルソン選手権」の最終日、44歳のベテラン、マイク・ウィア(カナダ)は6バーディ3ボギーの「67」で回って通算12アンダーとし、優勝したブレンドン・トッドに2打差の2位で4日間の戦いを終えた。
「ここ数年で一番良いゴルフができたし、自分のプレーに満足している」と振り返ったウィア。1番で2メートルを沈めてバーディ発進とすると、2番(パー3)のティショットはカップに蹴られてホールインワンこそならなかったが、90センチに止まって楽々バーディ。序盤の5ホールで4つスコアを伸ばして一時は首位に浮上した。
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「スタート前は緊張していた。でも、それを上手くコントロールできたし、スイングに磨きを掛けてきたことが緊張する場面でも通用することが分かって、いけると思った」。だが、1打差の首位から出たトッドがウィアを上回る「66」で逃げ切り、7年ぶりの優勝には届かなかった。
結果が出ない苦しい時期は長かった。だが、大学を出てPGAツアーカードを取得するまでに7年を要し、アジアンツアーやカナディアンツアーでも結果が出ない日々を過ごした経験を持つウィアは知っていた。「自分自身のプレーを掘り下げていって、そこから抜け出すしかない」。
16番(パー5)はアゲンストの中、2打でグリーンエッジまで運んでバーディ奪取。続く17番(パー3)でも2.5メートルのバーディチャンスにつけたが、「狙ったラインに、適切なスピードで打ち出したけど、入らなかった」とわずかに優勝には届かなかった。
今週月曜日に44歳の誕生日を迎えたウィアは、ジム・フューリックと同日生まれ。ここ数週間のフューリックの好プレーに、「我々のような年寄りにも、まだできる」という刺激を受けたという。「まだたった1週間(良い結果が出ただけ)だけど、とっても満足しているよ。残りシーズンが楽しみだね」。若者だけじゃない。おじさん達だって頑張れる。(テキサス州ダラス/今岡涼太)