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2014年 BMW選手権
期間:09/04〜09/07 チェリーヒルズCC(コロラド州)

<佐渡充高の選手名鑑 132>ジム・フューリック

■ 超ステディ!3試合に1回はトップ10入り

変則スウィングのジム・フューリックは、2010年9月の「ザ・ツアー選手権 presented by コカコーラ」以来、優勝から遠ざかっているが、生涯トップ10入り回数は、出場3試合に1回以上(522試合で170回)入る高いレベルのプレーを続けている。2週前の「ザ・バークレイズ」でも優勝こそ逃したものの、8位でフィニッシュする好成績だった。

変則でありながら、安定感あるショットと、ショートゲームの上手さが好成績を支えている。今季のスクランブリング(寄せワン率)は71%を超える高確率でランク1位。まさにこの数字が彼のすごさを物語っている。昨年の今大会では、2日目にツアー史上6人目の「59」をマークした。会場はイリノイ州コンウェイファームGC(パー71)。11バーディ、1イーグル、1ボギーの快進撃。この「59」が効いて、最終日は単独首位でスタートしたのだが、ザック・ジョンソンに逆転負けという悔しい結末が待っていた。

今年は場所をコロラド州チェリーヒルズCCに移しての開催。同地は標高1,600メートルの高地で、“マイルハイシティ”として知られ、1割ほど飛距離が伸びるため、スーパープレー続出の可能性もある。フューリックら飛距離のない選手にとってはビッグチャンスの試合だ。彼がリベンジを果たすには絶好の舞台。持前の正確なショットがより生かされ、昨年以上の鉄壁のプレーに期待がかかる。

■ アイデアの王様

フューリックはツアー選手の中でも屈指のアイデアマンだ。今では多くの選手が使用している極太グリップを最初に使い始めたのもフューリックだと言われている。2007年の「ザ・バークレイズ」で、このグリップのパターを使用した。K.J.チョイチェ・キョンジュ=韓国)が先にファットグリップパターで優勝したので、彼が先がけと思われているが、実はフューリックの方が少し早かった。フューリックは向上心の塊のような選手だ。グリップもよりフィットするものを常に模索している。2010年の「ノーザントラストオープン」ではグリップエンドの部分を下に、先の部分を上にするよう逆装着したパターでプレーした。奇抜なアイデアに選手たちをも唸らせた。

シューズも重要なアイテムと考え、仰天アイデアを実行したこともあった。2011年「マスターズ」では右足にメタルスパイク、左足はいつものソフトスパイクのシューズを履いて登場したのだ。左右の感覚が微妙に違うのでバランスがとれるのだろうかと思ったが、考え抜いて、試行した末のアイデアだった。その年の「マスターズ」は、天候の影響で地面はとても硬かった。過去に出場した「全英オープン」で同じシチュエーションを経験し、右足が滑ったことを思い出してピンっと閃いた。「硬い地面でもしっかり食い込んでくれるメタルスパイクを、踏ん張りが必要な右足に履けばいいのだ!」と。少し違和感はあるが、ゴルフには意外に良いアイデアかもしれない。

クラブ選択も個性が溢れている。フューリックは契約よりも自分にフィットするクラブを妥協なく選ぶのでバッグの中は様々なメーカーがズラリ。ある時期はウッドとハイブリッド全てが違うメーカー、アイアンは3番からPWまで同じだが、他の3本のウェッジが違うメーカーの時もあった。フューリックはこだわりセレクションを使いこなしゲームを構築している。

■ 個性派ぞろいの1970年生まれ

フューリックと同じ1970年生まれは個性派と言われる選手が揃っている。ツアー8勝、クラブに独特のこだわりを見せる韓国のパイオニア、K.J.チョイ。不思議な縁で結ばれるのはフューリックとカナダのマイク・ウィアーだ。ふたりは5月12日と生まれ日まで同じ、そしてメジャー優勝も同じ2003年に果たしている。フューリックは「全米オープン」、ウィアーは「マスターズ」でそれぞれメジャータイトルを手にした。

さらに同じ歳の永遠のライバルと言えば、フィル・ミケルソンだ。出身大学もフューリックはアリゾナ大学、ミケルソンはアリゾナ州立大学でライバル校だ。ミケルソンは大学時代に推薦出場したPGAツアーで優勝とい華々しいスタートを飾り、スター街道まっしぐら、フューリックは下部ツアーで武者修行を重ね、じっくり実力をつけてきた。しかし44歳の今、フューリックは世界ランク10位のミケルソンを大きく離し、6位。米国最強選手にのぼりつめた。現在、フューリックの至上命題は“優勝”である。2010年9月の優勝以来、この4年で最終日首位、もしくは首位タイで迎えた試合が8回もあり、その全てで逆転負けを喫している。そのうち2回はメジャー大会という、悔しい結果である。大学時代からライバルのミケルソンも今年の「全米プロ」では2位と、復調の兆しを見せている。現在世界ランクの上位は欧州、豪州勢に独占されているが、今こそ米国人選手最高位の力を見せる時。もう一度チャンスが来たら、その時は逃せない。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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