フェデックスカップのボーダーライン: 全米プロで10位以内に入る必要がある12選手
2013年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/08〜08/11 場所:Oak Hill CC
【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の全米プロレポート2013<2>】
井戸木鴻樹プロとアウトコースを回りました。ご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、井戸木さんは今年の「全米プロシニア選手権」で優勝されたんです。男子の海外メジャーで日本人プレーヤーが優勝したのは井戸木さんが初なんですから。本当ならもっともっと大きく取り上げられなきゃいけないこと。井戸木さんが成し遂げられた“快挙”は、ゴルフ界を震撼させるほどのもの凄い優勝だったんです。
そんなメジャーチャンピオンの井戸木さんとの練習ラウンド。井戸木さんのゴルフを久々に見られる楽しみもそうだったんだけど、昔から僕の中での井戸木さんは、優しくて話が凄く面白いイメージ。だから井戸木さんのトークも楽しみだったんだ。
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今日も出だしの1番で、真っ直ぐな素晴らしいティショットを打たれた後にボソっと、「冷凍保存しとかなアカンなぁ」。その後に藤田さんが続いて良い球を打ったら僕にだけ聞こえるような小さな声で、「これも冷凍保存やな」って。計算でこんなことを言う人はたくさんいるけど、井戸木さんは自然にサラッとこんなことばかり言うんです。
この面白さも持って生まれた才能でしょうね。あとね、これは藤田さに聞いたんだけど、井戸木さんは以前クワガタのブリーダーをされてたんだって!家で100匹ぐらいのクワガタを飼われていて、オオクワガタなんかも育てていらっしゃったとか。
そんな井戸木さん。レギュラーツアーで戦っていた時には、何年も続けて「フェアウェイキープ率1位」をずっと獲得されていたから曲がらないのは知ってたけど、本当に曲がらないんですよ。一緒に回ったアウトコースは1度もフェアウェイを外してなかったし、後半、井戸木さんに一緒に付いて回ったカメラマンさんに聞いた話だと、インコースも1度もラフに入れてないんだって!
凄い・・・。凄過ぎますよ。全米オープン、全英オープンで一緒に練習ラウンドをしたジム・フューリックの“曲がらなさ”もあり得ないと思ったけど、井戸木さんのドライバーショットはそのフューリックをも上回る正確性ですね。
井戸木さんと回る機会なんて滅多にないので、僕は井戸木さんにグリーンのチェックの仕方なんかを教えて頂きました。井戸木さんがヤーデージブックに何を書き込んでいるかとか、グリーンでどのようにボールを転がして傾斜を調べるとか。他の人の事を応援している余裕なんてもちろんないけど、井戸木さんには何としても予選を突破して世界のトッププレーヤー達に、日本にはこれほどまでに曲がらない奴がいるんだぞってのを魅せつけてやって欲しいな。
明日はその曲がらない井戸木さんに匹敵する、曲がらないフューリックと一緒に練習ラウンドする予定なんです。この2人の球を見て、藤田さんが最高のティショットのイメージを持ったまま初日を迎えられるのは間違いないでしょう。
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