ウッズは“2つの干ばつ”を終わらせることができるのか?
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のマスターズレポート2013<6>】
昨日はアウトを回ったので、開幕前日の今日はインコースで練習ラウンドをしました。前回のレポートにも書きましたが、やはりインコースの方がコース攻略の全体的なイメージが出しやすいですね。
藤田さんの調子次第では、丁寧に行けば確実にインコースで3ホールはバーディチャンスに付けられるはず。アウトを1オーバー、2オーバーぐらいで回って来られたら、後半は面白いかもしれません。
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石川遼くんのキャディを務めるのは、日本ツアーでもおなじみのプロキャディのサイモン・クラーク。サイモンは1995年から日本ツアーで「ヤーデージブック(コースガイド)」を作っているんです。絵も上手だし、パッと見ただけでホール全体のイメージが湧いてきます。藤田さんも以前、「初めてのコースでも、これがあれば練習ラウンド無しでも試合に挑む事が出来る」って言ってましたから。
彼は、プロキャディでもあり、コース分析のプロでもあるんです。そのサイモンがこのオーガスタの事を、こう言っていました。「オーガスタはマスターズの舞台だから、素晴らしくみんなから賞賛されるけど、マスターズとしてではなく、一つのコースとして見たら、やっぱりこのグリーンはやり過ぎだと思うな」って。サイモンが言うんだから、ここのグリーンはやっぱりとんでもないんですよ。
いよいよ明日から、2013年の「マスターズ」が開幕します。
これは僕個人の見解ですが、昨年の「日本シリーズJTカップ」で藤田さんがぶっちぎりで優勝したでしょ。コースも時期も出場選手全く違うけど、あの時の調子で藤田さんがこのオーガスタを2日間プレーしたとしても、予選を通過出来るかどうかはわからないでしょう。
近年で言えば、伊澤さんと片山さんがこのマスターズで4位に入りましたよね。あれは本当にとんでもない事ですよ!きっとミスと言うミスが、4日間全く無かったんだろうなぁ。
でも現実的な事を考えて、常に冷静に分析する事も大事だけど、もちろん夢もあるんですよ。それは藤田さんが日本人の過去最高位でフィニッシュすること。
やるからには予選通過だけを目標になんて出来ない。僕の中では「藤田寛之」が世界一のプレーヤーですから。