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今日のタイガー/一時はトップに並ぶも今季3度目のメジャーも逃す!

全英オープン最終日

午後2時10分、タイガー・ウッズビジェイ・シン(フィジー)とスタートした。3日間通算スコアは1オーバー。トップは通算1アンダーのトーマス・ビヨーン(デンマーク)で2打差。最終日の気温は23度から25度。

フロントナインは4番、5番、7番でバーディを奪取、スコアをトータルで2アンダーまで伸ばした。その後、8番、10番でボギー。14番のパー5でバーディをとるものの、上がりの15番、17番でボギーとしてしまう。34(-2)/37(+2)で71(±0)。通算スコアは73-72-69-71=285(+1)だった。優勝したベン・カーティスとは2打差、4位タイで大会を終了した。

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フェアウェイキープ率は9/14で64%、パーオン率は78%(14回)、パーオンのホールの平均パット数は1.928、合計パット数は33。メジャーの本当の戦いは最終日バックナインに入ってからと言われる。タイガーが10番ティに立っていたとき、スコアは通算1アンダー。表情には焦りがあった。理由は予想のつかないバウンドの弾みと微妙に方角が変わる風、そして昨日から迷いがあるロングパット、アプローチの距離感と思えた。

タイガーとキャディのスティーブ・ウイリアムスは黄色いリーダーボードで他の選手のスコアを確認しながらをプレーをしていた。その時点でトップに立っていたのはツアールーキーのベン・カーティスで5アンダー。カーティスは2組前をプレーしていた。タイガーとは4打差。

10番ホールの2打目、打ち上げのショットは2日目と同じように左に外してしまった。2日目はスーパーセーブをみせたが、この左の位置からはほとんどノーチャンス。ここでボギーとする。

タイガーが13番ホールのグリーン上で3.5メートルのバーディチャンスを迎えていたときカーティスが2つスコアを落としてリーダーグループとは3打差ということを知った。次の14番がバーディチャンスということでこのパットが絶好のチャンスという事はわかっていた。しかし、ボールは左に外れてしまった。

15番、17番では風を読み違いセカンドショットでグリーンを外した。17番のパーパットを打つ前、今度はビヨーンが16番でダブルボギーを叩いてスコアを落とし1アンダーにした事を知った。その時点でタイガーはイーブンパー。またチャンスが訪れた。しかし、ボールは右に外れた。

18番のセカンドショットがピンの右に落ちた瞬間、タイガーウッズの2度目のグランドスラム、クラレットジャグ奪回は消えた。

リーダーボードを確認しながらプレーするというのは選手によって賛否が分かれる。タイガーは見ながらプレーした方を好むという。見ない選手は自分のゴルフに徹することが難しいからだと語る。今回バックナインで2度のチャンスが訪れた。タイガーの焦りと気負いがグリーン上の微妙なタッチを狂わせたようだ。

今年の残るメジャー戦は4週間後。来月の全米プロ選手権、会場はニューヨークのオークヒルズとなる。ここでマスコミそしてゴルフファンにタイガー・ウッズの底力を見せて欲しい。

テキスト/アンディー和田
1968年11月 東京出身、アリゾナ大学卒業(チームメイトには ジム・フューリッククリスチャン・ペーニャロバート・ガメス)、1991年プロ転向、アジアツアー、カナダツアー、南米ツアー などを経験、1998年シンガポール キャリアー オープン優勝。 青木功中嶋常幸、大町昭義、芹澤信夫、加瀬秀樹横尾要海老原清治など ツアーキャディーの経験や 2000年から3年間 ゴルフチャンネルのトーナメント解説で ライダーカップ、ヨーロピアンツアー、女子ツアー、ネイションワイドツアーを担当。

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