「聖地連覇」に向けタイガー・ウッズが単独トップに!
今日のタイガー/2000年に続くオールドコース連覇に向け、6アンダーで単独首位に!
全英オープン初日
8時20分、第11組でスタートした。予選ラウンドの同伴競技者はホセ・マリア・オラサバル(スペイン)とロバート・アレンビー(オーストラリア)。午前中の気温は14度から18度、午後からは20度前後まで上がった。南東、南西からの風が吹き、午後1時からは南西の方向から吹く風の度合いは強くなった。
南からの風が比較的穏やかに吹いていた午前中、タイガー・ウッズは2度目のクラレットジャグに向けて好スタートを切った。最初のバーディは難度の高い4番ホール。ここで12メートルのバーディパットを沈めた。アゲインストの風に向かって遅いパットだったが伸びのある球足でジャストイン。続く5番のパー5はアイアンで2オンに成功し2パットのバーディ。7番のパー4では3Wでのティショットが転がり315ヤード地点にあるシェルバンカーにつかまってしまったが、フォローの風が吹いていたセカンドショットをエクスプロージョンでピンそば2メートルに寄せてバーディ。1オンも可能な距離の短い9番ではグリーンエッジから30メートルをパターで寄せてバーディ。アウトは4アンダーの32ストロークだった。
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バックナインもこの好調は持続。10番では3.5メートル、11番では4.5メートルといずれもフックラインを沈めてバーディ。12番ではフォローの風、グリーン手前からの難しいアプローチを見事に寄せて4ホール連続バーディを奪取し、この時点で7アンダーとなっていた。13番ではティショットを少し左に引っ掛けてバンカーに入れてボギー。16番は5番アイアンで打った2打目がグリーン手前のバンカーにつかまってしまい、もう1ストローク落としてしまった。17番を2オン、2パットに収めた後、最終ホールでは3Wでのティショットをグリーン手前の「罪の谷」まで運び、アプローチパットをうまく寄せて8個目のバーディでホールアウトした。
「良いスタートが切れて嬉しい、満足です」と語っていたタイガー。ホールアウト後のインタビューはゴルフの内容ではなく、タイガーウッズの母親、クルチダさんのことに集中した。1週間前に起きたロンドン同時多発爆発事件のときに爆発現場の近くのホテルに滞在していたということで「初日のラウンド時にあった2分間の黙祷の時には母親の事、事故にあわれた方々、そしてその家族のことを想った」と語った。
練習ラウンドと似た風が吹いたという初日は焦らずに落ち着いたラウンドとなった。9番からの4連続バーディが光ったが、この時は軽いフックラインに対し、スピードと出球のコントロールが冴えた。タイガーにとって上がりの6ホールで得意の右からのフォローは比較的安心してスイングができたと思う。プロになって今回で35試合目のメジャー競技となる今大会だが、メジャー競技で初日にトップに立ったのはこれが6回目。過去の記録を見ると1998年の全英OP(3位)、全米プロ(10位)では優勝を逃がしているが、2000年の全米オープン、全米プロ、2002年の全米OPでは優勝となっている。5年前の全英では初日に「67」を出し、エルスについで2位スタート。2日目以降は「66」-「67」-「69」とラウンドを重ね最終的に8打差をつけての圧勝を飾っている。
明日のタイガーは52組中37組目となる午後1時31分のスタート。ジャック・ニクラスが3組前を行くため、全体のプレーは遅くなると予想される。問題の天候は雨の予報はなく、北西からの風が吹くということで初日と違う風にうまく対応できるがが鍵となる。
★初日、タイガー・ウッズのデータ
・フェアウエーキープ率:81.2%(16ホール中13回)
・パーオン率:77.7%(18ホール中14回)
・パット数:27パット
・パーオンしたホールでの平均パット数:1.5
・1パットホール:9回
・2パットホール:9回
・3パットホール:0回
・パーオンをしなかったホールでのパーセーブ:50%(4ホール中2回)
・バンカーセーブ:50%(2ホール中1回)
解説/アンディー和田