タイガーが首位と1打差に浮上!L.ドナルドら4人がトップに並ぶ!
今日のタイガー/リスクを抑え落ち着いたゲームプランを貫き首位と1打差に浮上!!
全米プロゴルフ選手権 2日目
タイガー・ウッズの2日目は午後1時35分にスタート。初日と同様一緒にプレーをするのはフィル・ミケルソンとジェフ・オギルビー。雨の予報があったシカゴ郊外のメダイナは27度前後の気温、湿度がかなり高い午後となった。風は南南西の方角から吹き、午後3時頃からは小雨も降った。
タイガーはノーボギー、4バーディの「68」でスコアを伸ばし通算7アンダー。8アンダーでトップを走る4人(ヘロン、ドナルド、アンドレード、ステンソン)とは1打差の5位タイで、残り2ラウンドをプレーする。
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タイガーは、昨日に続きスタートホールでティショットを大きく左に曲げてトラブルに見舞われる。3番ウッドで放たれた球は、左サイドにあるバンカーよりも左に飛び、林の奥深くに行ってしまいかけたが、なんとロープ際にいたギャラリーが意識的にブロックしてボールの勢いを止めてくれた。ここからフェアウェイに戻しピンまで100ヤード地点に2打目を進めると、3打目をピン傍2メートル弱につけてパーセーブ。2番、3番、4番とそれぞれ2パットのパーで切り抜けた後、チャンスホールとなるパー5でバーディを取ることができた。
2オンも可能なホールだが、ドライバーでのティショットを試みたタイガーのボールは右のバンカーへつかまってしまう。フェアウェイに戻した後、3打目はグリーンを僅かにこぼれた奥のカラー(ホールから5.5メートル)。この位置からパターを使って4打目を沈めてバーディ。続く6番でもティショットを右に逃がしてしまいトラブルに見えたが、150ヤードほど残した3打目を4メートルに寄せてパーセーブ。
1番と6番をボギーとせずにパーで抑えたのは大きかった。7番パー5では、前日に続いて2オンに成功させて2パットのバーディとし通算5アンダーにスコアを伸ばす。13番まで6連続パーを重ねたタイガーは14番で今日3個目のバーディを奪うことができた。雨が少し強めに降ってきたこともあり2打目はアイアンで刻みバンカー越えの難しいピンに向かって3打目はスーパーショットを放ちピン傍へ。パー5で3つのバーディを取りスコアを伸ばした。15番、16番、17番とバーディパットを入れることができなかったタイガーは、最終18番で6メートルのバーディチャンスをしっかり決めた。2日目は4つのバーディ、ノーボギーの「68」、通算7アンダーとした。
タイガーらしいリスクを抑え落ち着いたゲームプランを貫いた一日となった。1番、6番、10番とピンチになりそうな場面もあったがパーパットをうまく沈めて初日のスタートホールのボギー以降35ホールボギーなし。明日も同じようにボギーを最低限に抑えパー5でアドバンテージを取る作戦に出る可能性は高い。2日を終えて同じスコアのG.オギルビーのバーディ数13に対してタイガーは8個のみ。2日目は6回フェアウェイを外したうちの5回が右のラフまたはバンカーということで、ドローボールを打ちにいったときに左肩が窮屈に突っ張って上がってしまい振り遅れてしまう悪い癖も出ていた。
アイアンのキレと高さのコントロールに優れている点は、週末難しいピンセッティングになったときにタイガーに有利な点となる。明日は前回のライダーカップでもチームを組んだ友人クリス・ライリーとのペアリングとなる。「親友と回っても(メジャー大会では)一日中全く会話をしないときもある」と大会前の公式インタビューで答えていたタイガーとライリーのプレー中の態度にも注目したい。ライリーはタイガーよりも2歳年上になるが同じ南カリフォルニア出身ということもありジュニア時代からの親友。15年前、1991年の世界ジュニアでは最終日一緒に回りタイガーが優勝、ライリーは2位で終わっている。2004年全米プロでプレーオフに1打足らずの4位フィニッシュとなったライリーだが、ここ2年間はトップ10フィニッシュがなく低迷している。
★ラウンドデータ
・スコア:68(34-34)4アンダー
・バーディ:4回
・パー:14回
・ボギー:0回
・フェアウェイキープ率:57.1%(14ホール中8ホール)
・パーオン率:72.2%(18ホール中13ホール)
・合計パット数:28パット
・0パットホール:1回(5番ホール:カラーからパターでホールイン)
・1パットホール:6回
・2パットホール:11回
・3パットホール:0回
・パー3:通算イーブンパー
・パー4:通算1アンダー
・パー5:通算3アンダー
・パー5の2オン:4ホールのうち1回(7番ホール)
・ドライバー飛距離321.5ヤード
計測ホール7番337ヤード、14番306ヤード