今日の日本人選手/決勝ラウンドに入り、オークモントの洗礼を受ける結果に!
羽川豊の全米オープン生レポート/タイガーのティショット次第で優勝争いは最後までもつれる!?
いよいよ面白くなってきました。来る人がきましたから最高の展開ですね。今日もタイガー・ウッズのショットを見ていましたが、今日のショットは最高に良かったですね。昨日のラウンド後には練習場でかなり打ち込んでいました。今クラブハウスに引き上げてきましたが、すぐに練習場に向かうと思います。
タイガーのショットは、初日から心配するほど悪いショットは打っていませんでした。ですが、今日のショットは特別に良かったです。パッティングも良いですね。後半の12番、13番でバーディパットが決められなかったのはもったいないけど、18番を除けばパーフェクトなゴルフだったと思います。
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心配な要素としては、やはり18番のボギーですね。3日目の最終ホールのボギーは、最終日のラウンドに影響することがあります。首位に立ったアーロン・バデリーはバーディで上がっていますので、最終日のラウンドにどう影響を与えるか楽しみです。
バデリーが優勝するには、タイガーと戦おうとしないこと。周りのゴルフを気にせず、自分の目標スコアに向かってゴルフを組み立てていくべきです。たとえば、優勝スコアを5オーバーと想定するならば、自分がいかにボギーを打たずにスコアをまとめ、最終日は3オーバー以内で抑えるかという考え方です。2打差はあってないようなものですから、スコアを崩して自らを苦しめないようにして欲しいですね。
明日の予想される展開としては、タイガーはじっとこらえて、周囲の選手がバタバタと崩れていくパターンが1つ。これは、タイガーのティショットにかかっているでしょう。今日のような安定したゴルフが出来れば、タイガーが優勝する可能性が高いです。
しかし、タイガーもスコアを崩した場合、誰が優勝してもおかしくないでしょう。バデリーの今日のゴルフを見ていると、緊張しているのがわかりました。このまま最終日を迎えると、左サイドに引っかかったショットが出やすくなるかと思います。
最終組の2人以外ではジャスティン・ローズも気になりますが、ローズもタイガーと同じく最終18番でボギーを叩いていますので、最終日のラウンドが心配です。また、この日最終組でラウンドしたアンヘル・カブレラ、バッバ・ワトソンの2人は、安定感に欠けたゴルフをしていましたので、どこまで立ち直ることが出来るかが、注目です。
羽川豊 (はがわ ゆたか)
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在は自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。
今回、全米オープンにはテレビ朝日のレポーターとして現地入り。タイガー・ウッズや上位選手の詳細情報はテレビでもお楽しみください!