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羽川豊の全米オープン生レポート/タイガーが抜け出さなければ最終日まで混戦は続くでしょう!

タイガーは出だしが悪かったですね。特にスタートホール、10番の3パットは、初日の最終ホールでの3パットが尾を引いた感じでした。でも13番パー5でのイーグルで、悪い流れを止めるあたりは、さすがタイガーという印象です。前半はショットが安定しなかったので、16番、17番と連続ボギーにしてしまいました。

しかし、後半の巻き返しは、まさにタイガーの強さの現われですね。初日からアイアンの精度が高かったですが、この日の後半はティショットも完璧でした。明日以降は、タイガーが一気に抜け出さなければ、最終日の後半まで優勝争いはもつれることになりそうですね。

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予選でタイガーとラウンドしたフィル・ミケルソンアダム・スコットですが、ミケルソンは地元ということもあり、コースの攻め方を良く知っています。2日間、ドライバーを使用しなかったのも、大会前から決めていたことだと思いますし、長いパーパットを数多く決めたのも、コースを知っているからこそですね。スコットは、18番でパーパットを安易に打ち、ボギーとしてしまいましたが、あのようなミスをしていては、メジャータイトルを取ることはできないでしょう。

さて、日本の3選手ですが、今田選手は良く耐えていますね。全米オープンの戦い方も知っています。ラウンド中、気持ちが切れることがないので、決勝ラウンドに入ってもまだまだ順位を上げてくれると思います。午前中にラウンドした谷口選手もよく耐えましたし、片山選手も予選突破を目指しました。しかし、惜しくも予選落ちとなってしまいました。

試合の展開としては、予選2日間でアンダーパーは8人いますが、決勝ラウンドではオーバーパーでの戦いになるかもしれませんね。最終日に優勝争いを出来るよう、現時点でイーブンパー周辺につけている選手全員にチャンスがあると思います。

羽川 豊 Yutaka Hagawa
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在は自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。全米オープンには毎年テレビ朝日のレポーターとして現地入りをしてきたが、今回は日本で中継に携わる。タイガー・ウッズや上位選手の詳細情報はテレビでもお楽しみください!

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