8度目の「マスターズ」に挑む片山晋呉。日本の王者にかかる期待は大きい

今年で5年連続8回目の「マスターズ」出場を果たす片山晋呉。昨年大会は初日に「79」を叩いて大きく出遅れ、予選落ちを喫してしまった。2003年から続く連続予選突破は4試合で途切れてしまったが、それでも過去7回の出場で予選落ちは僅かに2回。決してオーガスタとの相性は悪くない。今年は今田竜二、石川遼を含む3人の日本人選手が出場するが、もっともオーガスタを知り、もっとも場慣れしている片山への期待は高い。

2007年の日本ツアーは、賞金王の座から陥落する不本意なシーズンに終わった。だが、この結果が片山の気持ちにさらなる火をつけた。「もう一度一番になるために何をすればいいのか、それだけを考えながら練習を続けた」。その執念が、2008年シーズンの年間3勝、そして賞金王奪還へと導いた。今の片山に、過去をしのぐほどの強さを感じているファンも多いはずだ。

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今年は恒例の宮崎キャンプを経て、2月からは積極的に海外ツアーに出場。「マスターズ」へ向けて調整を続けている。同月の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」では、1回戦で昨年の「マスターズ」覇者トレバー・イメルマン（南アフリカ）を撃破。2回戦で惜しくも敗れたが、「もうシーズン中くらいの感覚が戻ってきている」と、自ら仕上がりの良さをアピールしていた。

「今までの最高順位(2006年の27位)を上回りたいですね」という片山だが、現在の調子を見る限り、その可能性は十分にあると言えるだろう。マッチプレーでイメルマンを破ったことが、「マスターズ」で驚きの結果を残す伏線となってほしい。

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