ビジェイ・シンが2位に2打差で快勝!期待のタイガーチャージは見られなかった。
PGA「ツアー選手権」最終日
2位以下に3打差をつけ首位で最終日を迎えたのはフィジーのビジェイ・シン。しかし、シンの1つ前の組にはタイガー・ウッズとフィル・ミケルソンが至近距離で追っていた。
シンを5打差で追うタイガーは、なんと1番パー5でティショットをミス。そこからのアプローチもミスし、グリーンを捕えられず今大会2つ目のダブルボギー。さらに、9番パー5でもティショットをミス。打った瞬間にタイガーの口から「同じことするなよ」という声がもれ聞こえるほどだった。この日タイガーのフェアウェイキープ率は14分の4とかなり低かった。このミスなどが足をひっぱりタイガーはイーブンパーの70でフィニッシュ。優勝争いに名を連ねることはなかった。一方、タイガーと同組のミケルソンは9番で2打目を大きく曲げてしまったが、コース脇の家越えショットでグリーンオン。みごとな見せ場は作ったものの、ミケルソンもこの日1バーディのみとスコアを伸ばすことなく終わった。
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首位のシンだが、序盤は少々苦しみながらも7番パー4で、際どいパーパットを上手く沈め8アンダーをキープ。リズムを取り戻した。そのシンを脅かしたのはジェリー・ケリーだった。まずは148ヤードの6番パー3で、ピン横につけバーディで2打差。その後1打失うが、11番パー3ではなんとホールインワン! シンに1打差まで詰め寄るチャージを見せた。一方のシンは、9番10番で連続バーディを奪い10アンダー。リードを広げにかかった。さらにケリーがホールインワンを決めた11番ではシンもあわやエース達成のスーパーショット。イーグルこそ決まらなかったが、3連続バーディで11アンダーと後続を引き離した。
同じ最終組でラウンドしたチャールズ・ハウエルIIIも、初の最終日最終組というプレッシャーの中、スーパーアプローチを直接カップインさせる技などを見せた! バックナインを30の通算10アンダーまでスコアを伸ばしたがシンには及ばず。シンが3度目の参戦でついに念願の「ツアー選手権」を勝ち取った。
◇最終結果
優勝(-12):ビジェイ・シン(67)
2位(-10):チャールズ・ハウエルIII(66)
3位(-7):デビッド・トムズ(67)
4位(-6):ジェリー・ケリー(67)
5位タイ(-5):デービス・ラブIII(65)、フィル・ミケルソン(69)
7位タイ(-4):クリス・ディマルコ(69)、タイガー・ウッズ(70)
9位タイ(-3):レティーフ・グーセン(67)、崔京周(68)