賞金総額500万ドルの5日間トーナメントを制するのは誰か?
米ツアー「インベンシスクラシック」プレビュー
通称“Sin City”(罪の街)と呼ばれる大人の遊び場ラスベガスで開催の「インベンシスクラシック」。土地柄もあり、毎年優勝カップ受賞式の記念撮影ではラスベガスのショーガールたちに囲まれ照れ笑いしている優勝者が写されている。普段は撮影時間が長引くとあまり良い顔をしない選手達が、この大会だけはニンマリ笑って対応してくれるのは彼女たちのおかげ。気のせいか、タイガー・ウッズやジム・フューリックといった歴代のチャンピオンたちも鼻の下をのばしていたような・・・。
昨年の優勝者ボブ・エステスはこの2シーズンでの4勝目を連覇で飾ろうと狙っている。実はこの2シーズンで米ツアーで3勝というのは、タイガーとミケルソンに次いで3番目の勝ち星。ビッグネームではないかもしれないが、実力は十分にある選手なのだ。
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ボブ・エステス
「クラブハウスの駐車場に選手ごとのスペースに名前の看板があるんだけど、ジム・フューリックのところにはこの大会3勝という文字がある。私も『この大会2勝』とか『連覇』とか書いてもらいたいね」
先週、欧州ツアーの「ダンヒルリンクス」で優勝したパドレイグ・ハリントンを筆頭に、ライダーカップに出場した欧州勢の多くが調子を取り戻した。その欧州勢の中でも特に今大会で完全復活を遂げたいのがイェスパー・パーネビックだ。
イェスパー・パーネビック
「ライダーカップは、ギャラリー、緊張感、雰囲気も通常の試合と全く別世界。それを味わうと、その前までの自分のスランプを吹き飛ばしてくれる」
もちろん、選手達の第一の目的は、今大会に優勝することだが、土地柄か他の誘惑も多い。
リッチ・ビーム
「子供の頃、トランプで『戦争』という遊びを良くしたが、ラスベガスではそんなゲームまで賭け事の対象になっているので恐れ入った」
イェスパー・パーネビック
「若い頃、ルーレットテーブルでアシスタントとして必死に勉強して、かなり腕をあげたと自信を持っていた。しかし、ここでその自信はあっさり吹き消された」
さらにラスベガスには選手たちを惹きつけるもうひとつの場所があった。「イン&アウト」というハンバーガーのチェーン店。西海岸でトーナメントが開催されると、多くの選手が入り浸り、まるで第2のクラブハウス状態になるほどの人気だ。
フレッド・カプルス
「最高だね。ラスベガスや西海岸で試合の時は毎日食べに来ている」
ロバート・アレンビーの横で『良くそんな身体に悪いものを食べているな』と茶化していたスチュアート・アップルビー。
スチュアート・アップルビー
「私はベジタリアン。アレンビーが散らかしながら食べているのを見ているだけさ」
ローバート・アレンビー
「美味いよ。野菜も入っているし。レタスだろ、トマトもあるぜ」
スチュアート・アップルビー
「フライドポテトは炭水化物だもんな。プロテイン(たんぱく質)も入ってるかな?なんてバランスのとれた食物なんだ」
ロバート・アレンビー
「まさに勝者の食物ってところかな?(笑)」
何はともあれ、アップルビー以外は皆このバーガーが大好きなようだ。