「全英オープン」に向けてチューンアップを図るアーニー・エルスのインタビュー
ここが変だよPGA:賞金額は増えている、しかし人気は・・・
2004年シ-ズンもまもなく閉幕を迎えようとしているが、オフシーズンの動きで注目されるのがツアーの資金繰りだ。ツアーとテレビ局を巡っての契約交渉やスポンサーの確保などが行なわれるのもこのオフシーズン。1998年の米国男子ツアー賞金総額は9,600万ドル(約105億円)だったが、6年後にはその額が2億4000万ドル(約264億円)に増えている。巨額な費用がかかるため、スポンサーを降りる企業が増えているものも現実だ。
ジョン・クック
「今後は大会の収益金をもっとチャリティーに充てるべきだと思います。選手は現状に満足していますし、大幅な賞金増額は必要としていません。賞金さえ保たれれば十分なはずです」
スコット・マッキャロン
「5、6年前に比べ賞金はかなり増えましたね。このところ安定してきたと思いますが、選手もツアーもそれに不満はないと思います」
マッキャロンがルーキーだった1995年、最終賞金ランキングで125位以内に入るために必要だった額は15万ドル。今では60万ドルを超えている。ツアーデビューを果たしても豪華な暮らしができなかった昔に比べ、今ではツアーカードを獲得するだけでメーカーとの契約金は少なくとも25万ドルになると言われている。
チャールズ・ハウエルIII
「自分がいかに恵まれているかは理解しています。それが当然だなんて思っていません。コミッショナーであるPGAツアーのティム・フィンチェム氏をはじめとするスタッフが私達のために一生懸命努力をしてくれていることに感謝します。ツアーの歴史を思うと私達はラッキーの一言ですね」
2005年にはツアーとテレビ局との交渉が行なわれるが、スター選手をいかに多くの大会に出場させるかが課題となっている。今月初めフィンチェムがアーニー・エルスにもっとアメリカでプレーしてほしいと言って問題になったばかり。また、タイガーは毎年同じ大会ばかりに出場していると非難されたこともある。
マーク・カルカベッキア
「最近は以前よりもギャラリーの数が減ったように思います。入場券が高すぎるのかどうか分かりませんが、2000年にタイガーが次々に勝利を重ねたような盛りあがりは感じませんね」