2022年 AT&Tバイロン・ネルソン

地元での悲願は持ち越し それでもスピースが手に入れたもの

2022年 AT&Tバイロン・ネルソン  最終日 ジョーダン・スピース
勝負をかけたチッピングはカップをそれていった

◇米国男子◇AT&Tバイロン・ネルソン 最終日(15日)◇TPCクレイグランチ (テキサス州)◇7468yd(パー72)

ジョーダン・スピースの、テキサスのファンの夢を乗せたチッピングは無情にもカップをそれていった。通算26アンダーでホールアウトしていたイ・キョンフン(韓国)に追いつくには18番(パー5)でイーグルしかない状況。バーディフィニッシュでも1打及ばず、「ちょっとだけ心に刺さるものがあるね」と落胆を隠さなかった。

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幼少期、父親に連れられて観戦に訪れ、プロゴルファーを志した舞台。高校生の頃にはプレーヤーとしてデビュー。地元だけでなく、長年のスポンサーであるAT&Tの期待も背負って戦った4日間だった。「本当に特別な瞬間だった。いつか優勝したいね」

2022年 AT&Tバイロン・ネルソン  最終日 ジョーダン・スピース
次戦「全米プロ」で今年も生涯グランドスラムに挑む

地元での悲願は持ち越しとなったが、もうひとつの悲願達成がかかる大舞台が目前に迫る。生涯グランドスラムへの最後の関門となっている「全米プロゴルフ選手権」は19日に開幕。オクラホマ州サザンヒルズCCでの戦いに向けた意味を問われると、力強くうなずいた。

「全てのショットを取り戻した気がする」。若くして頂点に駆け上がってから訪れたスランプを乗り越える過程で、かつてのスイングを追い求めてきたという。「例えば今日の17番。(左手前のピンを狙う)軽いドローは長い間、僕のレパートリーから外れていたものなんだ。今日イチのショットが打てたよ」。2.5mのバーディパットは惜しくも外れたが、復活への手応えは確信に変わりつつある。(テキサス州マッキニー/亀山泰宏)

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