ルーク・ドナルド バイオグラフィー/英国で育ち米国へ渡った“ハーフ・スコティッシュ”
「全英オープン」を前に、タイガー、ミケルソン、ガルシアらの状態は!?
タイガー・ウッズは親友のマーク・オメーラ、そしてトーマス・ビヨーンとともに「全英オープン」で最も難しいテストといわれるカーヌスティをチェックした。99年のタイガーは、カーヌスティでトータル10オーバーの7位タイ。タイガーは、「アルフレッドダンヒル選手権」で何度もこのコースでプレーしているビヨーンに助けを求めたのかもしれない。
トーマス・ビヨーン
「タイガーは私の助言なんか必要ないでしょう。すでに彼の頭の中には、必要なことはインプットされているはずです。タイガーほどの選手になれば、何をすべきかわからずにここに来るなんてあり得ませんからね。どうすべきかわかっているタイガーを助けられるとしたら、微々たることですよ。」
先週フィル・ミケルソンは、ヨーロッパでの2勝目達成のチャンスを迎えていたが、ドライバーショットのミスで「スコットランドオープン」タイトルを逃してしまった。優勝で自信をつけ、カーヌスティ入りすることが出来なかったミケルソンは、自ら敗因を分析し、コーチとも話し合ったという。
フィル・ミケルソン
「昨晩、ブッチ・ハーモンとティショットで具体的にどんな部分を調整したらいいか、どこを狙ったらいいかなどを話し合いました。そして今朝、練習場でボールを打ってからラウンドを行ったのですが、まだ調整の最中です。スイング調整後3ヶ月で、自分で満足できるところに達したとは思っていません。でもそこに近づきつつありますし、時間の問題だと感じます。」
99年にカーヌスティで「全英オープン」が行われたときに比べ、とてもプレーしやすくなったと多くの選手がコメントしている。現在R&Aのチーフ・エグゼクティブを務めるピーター・ドーソンは、99年当時のチーフ、サー・マイケル・ボナラックの下で修行中だった。多くの選手が最悪のメジャーのセッティングだったとコメント。火曜日、ドーソンはグリーンのスピードが希望通り、スティンプメーターで10.5フィートであることを確認していた。
ジャスティン・レナード
「R&Aが望むよりも芝目は整っていないかもしれませんが、コースは見事な仕上がりです。ラフは99年ほど難しくありません。今週のスコアは風がどれくらい強く吹くかで決まるでしょうね。」
ルーク・ドナルド
「ピンポジションを工夫し、難度の高いコースにすると思いますが、風が穏やかでグリーンの転がりがいい日なら多くのバーディを奪えるでしょう。嫌な細工などない、見た目通りのすばらしいコースですからとにかくショットを確実に決めることですね。」
メジャー初制覇のために何とかグリーンを攻めきりたいセルヒオ・ガルシア。ガルシアは、ショットの名手ながら、パットにムラがあるのが気になるところだが、最近はパッティングのスタイルを変えたことが功を奏している。
セルヒオ・ガルシア
「“全米オープン”の時は、パッティングにかなり違和感がありました。それで別の方法を試してみたいと思って、考えた挙句に中尺パターを使ってみたのですが、練習して試合でも試したところしっくりきたので、今週もいい結果につながればいいなと思っています。」
ガルシアにとって11回目の「全英オープン」だが、ジョナサン・バードにとっては初めての出場。日曜日に「ジョンディアクラシック」を制したバードは、最後に出場権を獲得した選手となった。現役の20代の選手として、誰よりも多いPGAツアー3勝を誇るバードの喜びは計り知れないものがある。
ジョナサン・バード
「今ここにいる喜びをうまく説明できないのですが、過去24時間から48時間は大忙しでしたね。ジョンディアでの優勝の喜びをかみ締めるヒマもありません。慌てて航空券の予約をし、荷造りをして飛行機に飛び乗りましたが、今週もいいプレーが出来るような気がします。」
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