大会連覇!岩井千怜の進化/白血病を克服し9年ぶりV
2024/05/14 17:00
岩井ツインズの妹、千怜選手が大会連覇でツアー通算6勝目を達成。華々しい“直ドラ”だけではない、進化した強さを見せてくれました。 男子ツアーでは白血病を克服した44歳のヘンドリー選手が9年ぶりの勝利。米国からは、前人未到の6連勝が懸かるN.コルダ選手や、好位置で最終日を迎えた西郷真央選手の話題が届いています。今号も最後までお楽しみください!
PICK UP NEWS
岩井千怜に備わった「直感」 華やかなプレースタイルに隠れた進化
開幕戦以来の今季2勝目を挙げた岩井千怜選手。派手で攻撃的なプレースタイルばかりに目が行きがちですが、実は“地味”に進化しているポイントがあるようです。それはずばりアプローチ。「状況判断が上手くできるようになった」と本人が語るとおり、リカバリー率は昨年の63.7%から69.7%に向上。勝負どころでのチップインバーディにもつながりました。
「20代の体を」 復活Vヘンドリーは“1年持ち越し”の全英へ
ヘンドリー選手が白血病の診断を受けたのは、昨年4月のこと。その後は母国ニュージーランドで治療に専念し、体重は17kg近く落ちたのだそうです。それだけに今回の勝利には喜びもひとしおだったに違いありません。「いまは、フィットネスで20代の体を目指している」と笑う44歳の次なる目標は、7月の「全英」で活躍することです。
消えなかったスイングの違和感 西郷真央はプロ初“マンデー”挑戦へ
最終日を6位からスタートした西郷真央選手でしたが、この日はスタート前の練習からショットに気持ち悪さがあったといいます。29位まで順位を落としてのフィニッシュとなってしまった結果、次週はマンデートーナメントから本戦出場を目指すことに。しっかりと気持ちを切り替えて臨みたいところです。
LAST WEEK NEWS
国内女子:RKB×三井松島レディス
最終日を前に出ていた警報級の大雨予報。36ホール短縮を覚悟していた選手も多かった中で、運営サイドは当日午前4時30分から協議を始めるなどギリギリまで予報を見極め、下した結論は54ホールの完遂でした。一時は雨脚がかなり強まりましたが、荒天のピークを呼び込むとされた雲が逸れたようで、中断を挟むことなく無事に競技終了。運営側の“プロの仕事”を見た感覚でした。(塚田)
国内男子:For The Players By The Players
優勝したマイケル・ヘンドリー選手は2013年から日本ツアーに参戦していますが、当時は「ティピカル(典型的な)・ガイジンだった」と日本の文化に慣れるのが大変だったそう。言葉の壁は大きくて、初めのころは日本語が使えず居心地の悪さも感じていたのだとか。「今年は優勝もしたし、もっと日本語を勉強しないと」と、今ではニュージーランドに帰っても日本食を食べるほどの日本ラバー。「焼肉、ラーメン、焼きそば、スシ!」と元気に大好きなメニューを話していました。(谷口)
米国女子:コグニザント ファウンダーズカップ
大会最終日は全国共通「Mother's Day(母の日)」でした。場所によっては治安の心配がある海外遠征。身の回りのサポートをするのに家族が帯同している選手は多く、畑岡奈紗選手のそばにもいつも母親の博美さんが見守って娘の活躍を支えています。そんなお母さんへ感謝をする日ということで、「日本食を食べに行こうと思っています。今日はノークッキングデーで!」。SNSでも感謝の言葉をつづっていました。(石井)
米国男子:ウェルズファーゴ選手権、マートルビーチクラシック
PICK UP PHOTO
フォトギャラリーNOTE
Edited by : 武田涼花
instagram : @i_am_golfholic