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母の誕生日にもう一度勇姿を 歴代王者の上田桃子が浮上

◇米国女子◇TOTOジャパンクラシック 2日目(4日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城)◇6608yd(パー72)

トップの背中が遠くても、諦めることはない。24位で出た上田桃子は「66」を出して通算9アンダーの5位に浮上した。連覇のかかる首位フォン・シャンシャン(中国)と6打差。世界の厳しさを知る31歳は「大きな差。でも覚悟をもって攻めたい」と誓った。

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同組のテレサ・ルー(台湾)と思い出話に花が咲いた。同時期に米ツアーを主戦場にした2人。若い世代の台頭で、米ツアーの顔ぶれは当時と大きく異なっている。1歳下の戦友と「変わったよね」と笑いあった。

コースは違うが、2007年に優勝して世界への扉を開いた大会。母国の賞金女王タイトルをひっさげての海外挑戦。現実は厳しく、勝てない3シーズンを送った。ホテル暮らしの転戦に心身ともに追い込まれ、帯同した母の八重子さんから「もう桃子、日本に帰ろう。よく頑張ったよ」と諭された。

覚悟して迎えた2011年大会で2度目の制覇。フォンをプレーオフで撃破した。「もう少しアメリカで頑張れって背中を押されていると思った」(八重子さん)と踏みとどまった。

挑戦を続けたが、結局、日本開催以外の試合では勝てなかった。2013年シーズンを終え、アメリカから撤退する際、母に言った。「日本に帰ったらいろいろ言われるかもしれない」、「日本でやるけど、簡単に勝てるわけではない」。そして最後に約束した。「それでも、もう一度頑張るから」―。

母は「30歳を過ぎて(ゴルフを)突き詰めていくことは、本当に大変だと思う。見た目と違うかもしれないですけど、真面目なんです」と舌を巻く。

1999年以降で今大会を制した日本人選手は上田だけ。「(日米選手に)技術の差は大きく感じないけど、向こうの選手はバーディを獲りなれている。それで焦ってミスをするという経験を何度もした。でもチャレンジしがいのある相手だから楽しみですよ」。最終日に誕生日を迎える母にもう一度、世界に立ち向かう姿を見せる。(茨城県小美玉市/林洋平)

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