A.ジュタヌガンが首位発進 野村敏京、大山志保は好スタート
2016年 リオデジャネイロ五輪
期間:08/17〜08/20 場所:オリンピックゴルフコース(ブラジル)
日本の期待に応えたい 大山志保が“魂を込めて”プレー
遠い異国のブラジルで何度も飛び出したガッツポーズ。リオデジャネイロ五輪の女子ゴルフ初日、大山志保は4バーディ、3ボギーの1アンダー「70」で回って19位。「自分の中では100点に近いプレーができた」と破顔した。
1番(パー5)では3Wで打った2打目が大きく右へ飛び出した。2mのボギーパットを沈めるとさっそく力強いガッツポーズを決めたが、PWでピンを攻めた3番は、グリーン奧のバンカーにこぼしてこの日2つめのボギーとした。
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「緊張はなかった。ミスは自分のスイングが安定していなかったから」と大山はいう。2つのボギーが先行したが、「私は日本代表で来ているんだから前を向いて!」と自身を鼓舞した。今週の目標は「良くても、悪くても前を向くこと」と決めている。
5番(パー5)ではティショットが右サイドのネイティブエリアまで飛んでいき、砂地に目玉のようになって止まった。「運が悪いかなとも思ったけど、まだまだ4打目で載せればパーも獲れるとポジティブにプレーできた」と、言葉通りにパーを拾ってガッツポーズ。初バーディとした6番(パー3)のティショットで修正のヒントが見つかり「完璧なショットだった」。そこからは流れに乗った。
日本から駆けつけた父・晃さんが、応援メッセージの書かれた日の丸をマントのように羽織ってロープ外から見つめている。「日の丸をみると、日本のために頑張ろうって思う。大袈裟かもしれないけど、魂を込めてプレーした。みなさんの期待、思いに応えたいという気持ちが強いから、頑張れたと思う」。
6番以降は4つのバーディ(1ボギー)で1アンダーまでスコアを伸ばした。「やっとオリンピックの舞台に立てたんだなと。きょうは気持ちいいなーと思いながらプレーをしていた」と最後まで溌剌としたプレーを披露。1オンも狙える16番では、作戦通りに5Uで刻んでバーディ奪取。「迷いはなかった」と判断も冷静だった。
「あしたは、きょう以上のアンダーで回れるように。またイチから全力で頑張りたい」。この日、パットのスコア貢献率は「4.081」で2位以下を大きく引き離して堂々1位。ジャパンのユニフォームに身を包んだ大山が、いつも以上に頼もしく映った。(ブラジル・リオデジャネイロ/今岡涼太)