首位タイにウィとヤン 横峯さくらが1打差縮めて7位キープ
2014年 全米女子オープン
期間:06/19〜06/22 場所:パインハーストNO.2(ノースカロライナ州)
首位タイのミッシェル・.ウィ、メジャーV逸のリベンジへ
メジャー制覇への道のりは、なかなかに厳しい。ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開催中の海外メジャー第2戦「全米女子オープン」3日目。予選ラウンドを4アンダーの単独首位で通過したミッシェル・ウィは「72」とスコアを落とし、通算2アンダーに後退。首位は守りながらも、韓国のエイミー・ヤンに並ばれた。
この日は4月のメジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」での最終日最終組対決で敗れた相手、レクシー・トンプソンとの直接対決。8番からの2連続ダブルボギーで沈んだトンプソンに対し、10番までの3バーディ(1ボギー)で、独走態勢を築くかに思われた。
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しかし続く11番でドライバーショットを左の林に入れてダブルボギー、12番では今度は右へ大きく曲げてボギーを叩き、暗雲が立ち込める。「スイングテンポが少しだけずれていた」。14番のボギーでついに2位後退。ヤンが最終18番をボギーとしたため、追いかける立場にこそ落ちなかったが、混戦を自ら招いてしまった。
そんな失意のムービングデーにも、24歳になったかつての天才少女は気丈だった。「1番ホールでの緊張は本当に最高なもの。こんな気分を味わえるから、ゴルフをやっている」。4月の「LPGAロッテ選手権」で、地元ハワイで4シーズンぶりの復活勝利。それを含め、今季は8度のトップ10入りを果たしている調子の良さに自信もある。
「今夜はよく眠るようにするわ。でもすごく興奮する。目の前にこんなチャンスがまた巡ってきた。最高のポジションにいると思う。だからハッピーよ」
同コースで男子「全米オープン」の最終ラウンドが行われた前週日曜日、ウィは最終組に帯同し、マーティン・カイマー(ドイツ)の優勝をその目に焼き付けていた。「みんなと話していたの。来週、きっとサンデーアフタヌーンにプレーしようって」。その思いは天に通じた。あとは、優勝カップを手にするだけだ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)