首位タイにウィとヤン 横峯さくらが1打差縮めて7位キープ
2014年 全米女子オープン
期間:06/19〜06/22 場所:パインハーストNO.2(ノースカロライナ州)
42位の森田理香子を刺激するメジャーでの戦い「日本では経験できない」
ノースカロライナ州で開催中の海外女子メジャー「全米女子オープン」。初出場で予選を通過した森田理香子は第3ラウンドで3バーディ、2ボギー、2ダブルボギーの「73」とスコアを落とし、通算11オーバーの42位タイで3日目を終えた。
ムービングデーは出だし1番での躓きが痛かった。フェアウェイからの第2打で、グリーンを右手前に外すと、アプローチを寄せきれず、さらに3パットのダブルボギー。「傾斜の難しいところに多くピンが切ってあった」。続く2番は3打目のバンカーショットが傾斜でグリーンからこぼれ、3番は3パットと、ボギーが続いた。
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後半インでは12番から2連続バーディを奪い、その他7ホールではすべてパーでまとめたものの、上位進出には至らなかった。それでも森田の表情を暗くさせないのは「スイングのリズム、軌道なんかは昨日と変わらず良かった」というショットへの自信、そしてこのメジャーで経験している刺激的な“屈辱”の思いだ。
この日はヤニ・ツェン(台湾)と同組でプレー。かつての世界ランクトップ選手と「ジュニア時代以来」という競演だった。2012年の春から未勝利の時間が続いているツェンだが、森田は「やっぱり強い選手だなと思った。(自分とは)全然違う。ロングアイアンでもカットボールなんかを、コントロールしていた。スイングどうこうではなく、クラブの入れ方も上手い」と、感嘆の声を上げた。
昨シーズン、初の賞金女王のタイトルを手にしたが「やらないといけないことが、たくさんあると思った」と、この地で改めて自覚している。
「日本では経験できないゴルフ、コースがあって、必要な技術もある。日本ではそれが無くても戦える。それがあれば、ぶっちぎりで勝てるのかもしれないけれど、私にはそんな経験が無い。自分に必要なもの、物足りないものがたくさん」。そして「私はまだ伸びると確証を持ってやっている」と語気を強めた。
開幕2日前に直接指導を受けた師匠の岡本綾子は、試合直前に帰国し、今週のテレビ解説を務めている。大きな目を輝かせて言った。「岡本さんに相談してみたい」。みやげ話は、長くなりそうだ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)