「私は渋野日向子ちゃんを見て育った」桑木志帆が“姉”に続く快挙
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(2日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)
7年前、高校生だった桑木志帆は全英女子の中継に見入っては、8時間の時差に耐えられず“寝落ち”を繰り返したそうだ。必死に眠気にあらがって目に焼きつけようとしたのは、テレビに映る身近な存在の活躍。渋野日向子の日本勢42年ぶりとなるメジャー制覇は別世界の出来事のようだった。
ともに岡山出身の2人の出会いは小学生の頃にさかのぼる。4学年上の渋野は「みんなを本当に気遣ってくれる人で、お姉ちゃんって感じで慕われていました」。プロとしてツアー会場で顔を合わせるようになってからも、幼少期の温かいイメージのまま。2日目のプレーを上位で終えて会った時には「頑張ってね」とハイタッチ。3日目、スタート前の練習場でも再び力強く手を合わせた。「それがすごくうれしくて…」と見えない力をもらった。
同じ全英女子の舞台で頂点に立ち、岡山から2人目のメジャーチャンピオンになれたことを素直に喜ぶ。「やっぱり、自分も日向子ちゃんを見て育ったので。ジュニアの子たちがこの優勝を見て、私みたいになりたいと思ってゴルフを頑張ってくれたら一番うれしいです」。再びの快挙がともした熱は、きっと次世代へと受け継がれていく。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)