梶谷翼 「“初めて”は好き」/優勝会見の一問一答
2021年 ANAインスピレーション
期間:04/01〜04/04 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
オーガスタ経由のサクセスストーリー 笹生優花が梶谷翼の快挙に語ったコト
◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 3日目(3日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)
17歳の梶谷翼(兵庫・滝川第二高)が「オーガスタナショナル女子アマ」を日本人で初めて制覇する快挙を達成したとき、笹生優花はプレーの真っ最中だった。「77」と苦しんでも「思い通りにいかないゴルフをするのが、やっぱりメジャーだなという感じ。もっと練習しないといけない」と冷静に話していた19歳のテンションが、そのニュースを聞いて一気に上がった。
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「すごいですね。マスターズの試合のセッティングと比べたら、女子の方が楽は楽ですよ。距離も短いですし、グリーンも軟らかくしてくれていると思うので。でもその中で、あのゴルフ場で優勝するのはすごいこと」と繰り返した。
初開催だった2019年大会に出場して3位。日本のプロテストを突破し、米ジョージア大から進路を切り替えて国内ツアーで早々に優勝を飾り、昨年12月「全米女子オープン」、そして今大会と続けて海外メジャーの舞台にも立っている。「オーガスタ女子アマ」を戦った選手としては、ひとつのロールモデルと言っていい道を歩んできた。
「自分が結果を出したから、いまプロになって『こうやっている』という風には、あまり言いたくなくて。アマチュアのときに結果をあまり出していなくても、プロになって、いろいろ勉強して、練習して世界一になった人もいる。自分がやったことに対して、あんまり考えることはないんです。5年前のことを考えたりしない。いまの状況と未来をコントロールできるのは、いましかない。昔に戻って未来を変えるのは難しいですから」
未来を見据え、もっと大きく羽ばたこうとしている笹生なりのエール。最後に「前向きに頑張ってほしい。改めて、おめでとうと伝えてほしいです」と言葉を添えた。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)