謝罪会見となったトンプソン。記者たちからは質問が相次いだ

◇海外女子メジャー◇AIG全英女子オープン 事前（31日）◇ウォーバーンGC（イングランド）◇6585yd（パー72）

パスポートをキャディバッグから抜き忘れ輸送車を止めた影響により、38選手が29日（月）の練習ラウンドを行えない事態を招いたレキシー・トンプソンが31日、今季メジャー最終戦「全英女子オープン」の公式会見で謝罪した。

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会見場で着席したトンプソンは、記者から輸送車を止めたことに関する質問に「日曜日の夜遅くに、パスポートがキャディバッグの中にあることに気づいた。すごく困惑した」と経緯の発端を説明。すでにスイス・ジュネーブ国際空港に到着していたため、キャディに連絡し輸送車を一度止め、パスポートを取りに向かわせたという。

トンプソンのパスポートを取りだすために輸送車は3時間の遅れが発生し、英国に渡るフェリーの出発に間に合わなかった。その後、英国内で渋滞に巻き込まれ、会場のウォーバーンGCに到着したのは29日午後5時だった。

米ゴルフチャンネルによれば、アリヤ・ジュタヌガン（タイ）やネリー・コルダが同輸送車にキャディバッグを積んでいた。トンプソンは「このままでは空港に取り残されるように感じた。ただ、このような事態になるなんて思っていなかった。逆の立場ならば私は怒っているはず。本当に申し訳ないことをしてしまった。謝っても謝り切れない」と謝罪を重ねた。

輸送車の到着が遅くなることは予測不能だったとし、「フェリーにまさか乗り遅れるなんて、まったく思いもしなかった」と述べた。影響を受けた選手の反応について問われると、「直接何かを言ってくる選手はほとんどいません」としたが、「（周囲からの）雰囲気などは感じている。本当にすみませんとしか言えません」と改めて謝罪。予防策を問われると「パスポートをリュックに入れておく。もう二度とこのようなことはしない」と猛省した。（イングランド・ウォーバーン／林洋平）