藤田寛之を讃える谷口徹「あそこまで熱心なゴルファーはいない」
ツアープレーヤーたちの初体験<谷口拓也>
12月6日に行われたジャパンゴルフツアー表彰式は、各部門別ランキングで1位に輝いた選手たちを称えるとともに、選手たちの活躍を支えてくださったスポンサーや関係者、ゴルフファンのみなさまに、この1年のお礼を申しあげる場でした。
2004年の激戦を戦い抜いて、来季のシード権を手にした選手たちが、晴れやかな笑顔で会場の東京全日空ホテルに集結した。中でもひときわ輝いていたのはタキシード姿で登場した片山晋呉、谷口徹、谷口拓也の3人。
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賞金王ほか3部門を獲得した片山と、最優秀選手賞と、ファンの投票で選ばれるMIP(Most Impressive Player)賞とゴルフ記者賞を獲得した谷口徹には、過去にも、複数回の受賞経験があり準礼装の「ブラックタイ」も着慣れたもの。
終始、余裕の表情だったが、「初体験」の谷口拓也に限っては、そうはいかない。オープニングの1時間前にホテルの貸衣装部屋で慌しく着替えると、真っ白いシャツのカフスをモジモジつまみながら、落ち着かない様子。
「僕・・・似合ってないっすよね?なんか、チビッ子演歌歌手みたいで・・・恥ずかしいっス」と、照れまくっていた谷口は、それに加えて授賞式のスピーチのことで頭が一杯。「いったい、何を話せばいいのか・・・」と、いつになく深刻な表情をして、直前まで考えこんでいました。
開幕前にはそうやって悲壮な顔をしていた谷口でしたが、もともと、度胸のすわり方はツアーでもピカイチ。
いざ本番では堂々たるものだった。8月のアイフルカップでツアー初優勝をあげた谷口が今回受賞したのは、ツアープレーヤーに転向して3年以内、またはツアー出場が通算30試合未満の選手を対象に優勝、賞金ランキング、平均ストロークの3部門のポイントにより選出される最優秀新人賞・島田トロフィー。
やや緊張した面持ちで、日本ゴルフツアー機構・理事長の島田幸作から記念のトロフィーと、トヨタ自動車株式会社・宣伝部主査の吉岡博文より、副賞のトヨタカローラフィールダー1.8Sのゴールデンキーを受け取って、「新人賞は、一生に一度しか取れない賞。しかも、素晴らしい副賞の数々に感激です!」などと、懸念していたスピーチも、立派にこなしていました。
シード入り1年目にして、賞金ランク19位の大活躍。まだまだ荒削りながら、11月には欧州ツアーのファイナルQスクールにも挑戦するなど、貪欲に取り組む25歳。
「来年は、さらなる飛躍を目指します!」今回、受賞した新人賞を糧に、ゴルフ界の未来を担う存在として、羽ばたいていってほしい。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<ゴルフ日本シリーズ>
「あっ!球が当たった」
4日目、1番ホール(パー4)のグリーンサイドで競技委員要請があった。事の内容は、「グリーンカラーに止まっていた球に同伴競技者のストロークした球がぶつかり動かされた」との事であった。
プレーヤーや同伴競技者からはグリーンは高台にあり、グリーンサイドで見ていた数名のギャラリー証言が正確に解ると判断した競技委員は動かされた球の位置をギャラリーに聞いてその球をリプレースした。
読者の皆さん、この様に他の球により動かされたときに元の位置がはっきり解らない時は「球があった箇所にできるだけ近い所に、その球をドロップ」となります。ご留意を!