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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちのダイエット計画<立山光広>

2007/08/13 11:46

先日、国内での販売が100万セットを超えたと発表された「ビリーズ・ブートキャンプ」は、1日約1時間程度に収められたダイエットメニューを1週間続ければ、短期間で効果が出るという米国発のDVDソフトだ。

映像の中で鬼軍曹に扮するビリー・ブランクスさんがゲキを飛ばす熱血指導ぶりがウケて、日本でも人気が沸騰。「そんなに短期間で効果が出るなら」と、プロゴルファーでさっそく飛びついたのが、立山光広
だった。

このオフに「メタボ(リック)な腹」を気にして、減量にトライ。同時に、ハードなトレーニングで鍛え上げてシーズンを迎えていた。周囲から「別人だ」とか「痩せましたね」とか感心されて気を良くしていたのもつかの間だった。「あっという間に“ミスター・リバウンド”」。再びポッテリとせり出してきた下腹に「これはまずい」とブームに乗じ、さっそくDVDを購入してビリーに救いを求めた立山だったが・・・。

「俺にはぜって~(絶対)無理!」と、すぐにサジを投げてしまった。実際にトライした人なら誰でも言うことらしいが、ほんとうに相当キツいメニューのようなのだ。10分もしないうちに、たちまち大量の汗。背中の筋肉は張り、足のスジが引きつれてくる。「そして、20分もするともう動けなくなってしまった」と、立山はいう。

確かにこれをみっちり7日間続ければ、かなりの効果をあげられそうだが「それ以前に、最後までやりとげられる人なんかいねぇんじゃないかと思うくらい。それほどハードなメニューなんだよ」と、苦笑した。

そんなわけで、早々に断念してしまった立山だが、では根気がないのかというと、そうでもない。ちょっぴりこわもて。トレードマークの派手な服装とはうらはらに、ひとつのことを始めたらとことんやり遂げる粘り強さが立山にはある。生真面目な性格があだとなり、根を詰めて練習しすぎてどこかを痛めたり・・・というのもしょっちゅうなのだ。

大変な後輩思いでもある。先週のサン・クロレラ クラシックの最終日には18番グリーンに駆けつけ、菊池純の初優勝を見守った。プレーオフに臨む直前にはこんなふうに葉っぱをかけた。「どうせ負けるんだと思って、死に物狂いでやってこい」。

3ホールの長丁場も「勝ったらあいつにかけてやるんだ」と、ビール瓶片手に最後まで気長にゲームを見守った。最終ホールでバーディパットを打つ直前には、大声を張り上げて声援。「おい純!3パットするんじゃね~ぞ!」。その声に大きくうなづいた菊池は20センチのパーパットを沈めて、みごと決着をつけたのだった。

仲間の優勝シーンには、必ず立山がいる。ちょっぴり手荒い祝福で先導をきって盛り上げたあと、ひょうひょうと帰っていく。口は悪いが「実はとても面倒見がよくて気配りができる。人情の人」とは、親しい人たちからよく聞かれる声だ。しかし、プロ11年目の今年こそ見守られる側に立ちたい。シードは6年目を迎え、そろそろ自身のツアー初優勝で報われても良いころだ。ビリーの“ダイエット計画”は仕方ないとしても、こちらのほうは必ず最後までやりとげて欲しいものだ。



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