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2位浮上の芹澤信雄も?!効果抜群の青木アドバイスとは

国内シニアツアー「富士フイルムシニアチャンピオンシップ」の2日目、芹澤信雄が4バーディ、ノーボギーの「68」をマークして通算6アンダー。前日の6位から首位と2打差の単独2位に浮上して最終日を迎える。

初日にエージシュート(71)を達成した青木功、シニアルーキーの田中泰二郎と同組で9時にティオフした芹澤は、2番でバーディを先行させると、6番(パー3)ではティショットをピン30センチにピタリとつけて2つめのバーディを奪った。迎えた後半では10番、11番、ともに4メートルを沈めて連続バーディとし、一時は首位タイに並んだ。

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初日には首位に立った奥田靖己が、練習ラウンドで受けた青木功のアドバイスで開眼したエピソードを明かしていたが、日と同じくして、芹澤も不調が続くパッティングについて、青木からアドバイスを受けていたという。

「お前のパット、音がしないぞ」。方向性や距離感ばかりを見過ぎて、芯で打てていないことに気づかされた芹澤は、この日も同組でラウンドする青木のパッティングを耳で感じながら意識を集中した。

「世界の青木さんに『今日はみんな入りそうだな』と言われたら、そりゃ調子に乗ってしまいますよ」と、4つのバーディに加え、プレッシャーのかかるパーパットをいくつかしっかりと沈めてノーボギーとし、効果てき面のアドバイスを青木の前で忠実に守った。

今季の芹澤は、国内シニア8試合に出場し、4試合で予選落ち。前週の「日本シニアオープン」26位が今季最高位と苦しいシーズンを送っている。シーズン初めに痛めたひじのケガから、思うような練習が出来なかったことが低迷の要因と語る。

来季シード権は、年度末時点での「生涯獲得賞金ランキング」で確保できてはいるものの、賞金ランク30位以内に与えられるシード枠で見ると、現時点では59位と大きく圏外。その状況に「僕は甘えるタイプだから・・・(笑)。でもやっぱり自分でつかまなくちゃいけませんね」と意地もある。

「相手にとって不足はない。初優勝を狙う奥田と、キング・オブ・シニアの室田さん。久々に楽しんでゴルフができているので、今なら互角に戦えるんじゃないかと思っています」。会場は違えどルーキーで迎えた2010年大会(千葉・平川CC)でシニア初勝利を飾ったゲンの良さもある。持ち前の笑顔を取り戻した芹澤が自力でシードをつかみにいく。(千葉県木更津市/糸井順子)

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