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「2年連続負けは後に響く」キム・ハヌルが雪辱を果たすプレーオフV

◇国内女子◇サイバーエージェントレディス 最終日(30日)◇グランフィールズCC(静岡県)◇6501yd(パー72)

福嶋浩子とのプレーオフに敗れてから1年。「去年は悔しい思いをしたから、“絶対に勝つ”という強い気持ちだった」と振り返るキム・ハヌル(韓国)が雪辱を果たした。通算7アンダーで首位に並んだ鈴木愛とのプレーオフ(18番)1ホール目に、3mのバーディパットを沈めて決着。右手で力強いガッツポーズを作り、満面の笑顔で喜びに浸った。

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前年大会のプレーオフでは、1ホール目に1m弱のパーパットがカップに嫌われて力尽きた。「2年連続で負けると後に響く。それだけは絶対に避けたかった」。フェアウェイから残り119ydをPWでコントロールしてピン右奥3mにピタリ。ツアー通算4勝目を手にした。

日本ツアーに本格参戦してから3年目。「1年目に1勝、2年目に2勝したので、今年は3勝が目標」を掲げて迎えた今季前半にタイトルを手にし、「早く勝てて良かったです」と目標達成に大きく前進した。賞金ランクは10位から3位にジャンプアップし、こちらも昨季4位からの1ランクアップを狙うトップ3に食い込んできた。

また、この優勝により正会員に昇格できることも、キムの喜びをより大きなものにした。この規定は今季から6年ぶりに復活したため、昨季まで3勝を挙げていたキムはTPD単年登録会員のままだった。正会員になれば福利厚生が充実するほか、何よりステータスの違いを挙げる選手も多い。「優勝以上に、それが一番うれしいです」と話し、これまでとは異なる価値を持つ1勝に目を細めた。(静岡県三島市/塚田達也)

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