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藤本麻子は怒りで奮起 10ホールで+5から-1へ

兵庫県の花屋敷GCよかわCで開幕した国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」初日、藤本麻子は8番までに5オーバーとしながらも、残り10ホールで6バーディを奪い返して首位と1打差の1アンダー3位スタート。怒濤の巻き返しにホールアウト後は笑みもこぼれた。

「めっちゃ、心が折れかけましたよ」。朝から降り続けた冷たい雨の影響で、コースコンディションは悪化した。1番をボギーでスタートした藤本は、5番(パー5)でクロスバンカーからの第2打を7Iで右OB。打ち直しにドロップした4打目は「当然、目玉」でダブルボギーとすると、さらに6番、8番でもボギーを重ねた。

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「もう、バーディでも獲れば流れも変わるわ!みたいな感じ(笑)」と、続く9番は怒りに任せ、「普通なら5Iで手前から転がしていくけど、U4でピンデッド」に攻めて上2mへ。これを沈めてバーディとすると、後半は一転、「ハーフターンでお母さんのおにぎりを食べてほっとしたのか、ボードを見たら皆あまり良くなかったし、気楽な感じでいけた」と、5バーディを取り返した。

切り替えの大切さは、独走状態からよもやの最終日V逸を喫した前週で学んだばかり。葛城GCからの帰り道は、キャンピングカーの後部座席で「ずっと泣いていた」という。それでも、自宅に戻り、“ポジティブ日記”に向かうと、「悪かったところもたくさんあったけど、いつもの3倍は良かったところを書いた。そうしたら良いところも多かったなって、次の日から切り替えられた」。

結果的には、今週も優勝を狙える位置で初日を終えた。「マネジメントをしっかりやって、欲を出さないでプレーしたい」。今度こそ4シーズンぶりのツアー2勝目を掴み取る。(兵庫県三木市/今岡涼太)

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