成田美寿々の目標は「下部ツアー賞金女王」 来季に“レギュラー昇格”へ
ツアー通算13勝の成田美寿々の今年の目標は、下部ステップアップツアーの賞金女王だ。下部の賞金ランキング2位までに入れば、翌年はレギュラーツアーに昇格し、第1回リランキング(今季は6月「ニチレイレディス」終了時点)までの出場権が得られる。「やっぱり予選会(QT)はシビれる舞台。予選会に出ないで来年レギュラーツアーに出られるようになることが目標」と話した。
ルーキーイヤーの2012年から19年まで、16年を除いて毎年ツアー優勝を重ねてきたトッププロが、20年からスランプに陥り2022年11月に無期限休養を発表。翌年6月にスポット参戦で「リシャール・ミル ヨネックスレディス」の1試合だけプレー、昨年に本格復帰した。昨年はツアー出場10試合で予選通過2度、下部ツアーは出場6試合で「京都レディース」、「ちゅーピーレディース」の19位が最高だった。
昨季のプレーの中で「気持ち悪いからアドレスをほどいたりというのが多くて、以前と比べるとどう考えても構えてから打つまでが遅い」という課題が浮き彫りになった。そのため、オフは「スイング中の脱力と、構えたら早く打つこと」に向き合った。同じ「リシャール・ミル」の契約選手である“盟友”の青木瀬令奈、男子プロの宮里優作と10日間のハワイ合宿も実施。「毎日ゴルフ漬け。暖かいし、雨が一回も降らなくて最高でした」という。
13日には、30歳以上の選手によるペアマッチのツアー外競技「KURE LADY GO CUP 2025 ~Let's Move 30's~」に出場。フィールド内唯一のシード選手の穴井詩とペアを組み、「足を引っ張ってしまってかなりショック」と15チーム中6位で終わったが「脱力した感じでパーンと打つタイプの詩さんを参考にしながら打てたし、一緒にプレーできてうれしかった」と収穫もあった。
今季初戦は21日開幕のツアー競技「Vポイント×SMBC レディス」(千葉・紫CCすみれC)になる。「構えてからモジモジしないですぐに打つ課題をひとつでもクリアできれば」。その後のステップツアー中心のシーズンへ、準備を整えていく。 (編集部・石井操)