涙の惜敗の夜、森井あやめは眠れなかった「何回見ても悔しい」
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント初日(30日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)
悔しくて、眠れなかった。森井あやめは、前週「マスターズGCレディース」で1打差の2位。33歳でのツアー初優勝をつかみかけながら、最後の最後でその手からこぼれ落ちた。自己最高の2位という結果にも、胸に残ったのは悔しさだった。「何回見ても悔しい」。大会後に最終日の映像を見返そうとしたが、最後まで見られなかったという。
それでも、自らに言い聞かせた。「気持ちを切り替えてやろう」。そして向かった次なる舞台、埼玉で3バーディ、ボギーなし「69」。パーオン率、フェアウェイキープ率ともに100%という好調をキープしているショットに、パッティングがかみ合った。12番(パー3)でスライスラインの6mを流し込み、13番で120ydの第2打を1.5mに寄せて連続バーディを奪った。
「ぶっつけ本番だった」という新たなクラブも、3アンダー18位の好発進を支えた。前日に完成し、この日がコース初投入となったタイトリスト「GTS2 フェアウェイウッド」。10年来の3Uを抜いてバッグに入れた一本で、飛距離は同じ175ydでも、約10yd高さが出るという。12番でのバーディを演出し、17番でも186ydの第2打を6mにつけてチャンスを作った。パーに終わったものの、確かな手応えを残した。
前週の2位で、年間ポイントランキングは63位から42位へ急浮上。シード圏内となる50位以内に入り、次なる目標も見えてきた。見据えるは、今季の国内ツアー優勝者やランク上位者ら40人だけが出場できる最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月26日開幕、宮崎CC)。森井にとっては初出場となる。「頑張れば出られそう。そこを目指して頑張りたい」。2016年のプロ転向後、これまで1度もシードを獲得したことのない苦労人。惜敗を力に変え、視線を上げて終盤戦を戦う。(埼玉県飯能市/中村文香)