ハワイ育ちのエイミー・コガが初の首位発進 幸運を運んで来たのはウミガメならぬ「タートル」パター
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 初日(30日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6690yd(パー72)◇曇り(観衆3643人)
22歳でプロテストにトップ合格を果たしたのは、もう8年前になる。2018年プロテスト組だったエイミー・コガが、7アンダー「65」で自身初の首位発進を決めた。ハワイ育ちの31歳は、「きょうの朝は寒くてキュッてなっちゃったけど、ちょっと暖かくなってよかった~」と笑顔で初日を終えた。
ボギーなしで7バーディ。会心のゴルフだった。前半12番(パー3)でグリーン右サイドのカラーから、パターで15ydをねじ込んでバーディ先行。15番(パー3)では4mのスライスラインを沈めきった。「マネジメントがとてもよかった」。ピンに近いサイドにミスをしないよう、あえて攻め過ぎない。そんな戦略が好スコアにつながった。
2019年に初シードを獲得したが、その後は苦しい時期が続いた。ドライバーをはじめとする長いクラブがスランプに陥り、「まっすぐいかなくなった」。一番苦しかった23、24年もコーチでもある父・古賀裕規男さんと2人でトライ&エラーを繰り返してきた。転機となったのが、下部ステップ・アップ・ツアーを主戦場にした昨季だった。
春にスイング時の動きを変えたところ、意図せず持ち球がドローからフェードに変わった。すると、打球も安定するようになった。「やっと戦えるようになった」。昨季下部ツアーで賞金ランク4位に入り、今季はQTランク34位でレギュラーツアーに復帰。「すごく良いステップになった」と前向きに振り返る。
復調したショットにかみ合ったのが、6月に投入したオデッセイのパター「TRTL」(タートル)。ハワイ出身だけにボールマーカーもウミガメ。ネーミングを聞いた時から、ピンとくるものがあったという。構えた時の座りも打感も抜群。「めっちゃ好き」と笑う。まさに幸運を運ぶ「タートル」だった。
来季シード権を争う年間ポイントランキングは81位。圏内となる50位までは遠いポジションだが、一気に巻き返せる位置で滑り出したことは間違いない。「優勝しないとシードはとれないと思う。でも、上位争いしたいですね」。勢いの波に乗って、残り36ホールを駆け抜ける。(埼玉県飯能市/中村文香)