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菊地絵理香「そんなに簡単じゃない」 メジャー挑戦56度目の覚悟

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権3日目(30日)◇芦原GC海コース(福井)◇6528yd(パー72)◇晴れのち曇り(観衆6960人)

3打のアドバンテージを持っていても、「そんなに簡単じゃない」とメジャーの厳しさをまた味わった。今大会が菊地絵理香にとって56度目のメジャー挑戦。3日目は「72」と停滞したが、それでも優勝争いに1打差2位と食らいついた。

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通算10アンダー首位から出たこの日は、同組の原英莉花が「68」でバーディを量産する一方でなかなかスコアが動かなかった。「いいショットを打っても木の後ろに行ったり。そんなに悪いゴルフをしていないけど、難しかった」と振り返った。

前半を1バーディ、1ボギーで折り返し、「初日、2日目に比べると、今日が一番もどかしい」とくすぶりながら、14番で80cmにつけてバーディを奪うなど原と首位を争った。

16番はセカンドショットをグリーン左の崖ギリギリに外したが、「あそこで止まってくれていてよかった」と4オン2パットのボギー。16番を終えて通算10アンダー首位タイに踏ん張った。

最終ホールを原がバーディで締めて1打ビハインドになったが、「まだギリギリ残れたかな」と単独2位で最終日を迎える。

本大会では、過去に2度メジャー優勝に近づきながら悔しい思いを味わった。2013年、15年に優勝争いを演じて2位で終了。ツアー通算6勝にメジャータイトルは入っていない。

あす勝てば、56度目の挑戦で悲願のメジャー優勝達成になる。42度目のメジャー挑戦で「日本女子オープン」を制した2001年の島袋美幸を超える記録だ。

「そんなに簡単じゃないと、きょう分かった。いい意味で捉えて、あすはまた新たな気持ちで」とビックタイトルの重みに覚悟を決めた。(福井県あわら市/谷口愛純)

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