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勝てば7年シードの原英莉花 来季も日本ツアーに専念

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 事前情報(29日)◇烏山城CC(栃木県)◇6550yd(パー71)

ディフェンディングチャンピオンとして臨む原英莉花は開幕前日の29日、18ホールをプレーして最終調整を図った。福岡にあるザ・クラシックGCで行われた前年大会は無観客の閑散とした中での勝利となったが、今大会は練習日から観客を動員しており、この日も原の組には帯同するギャラリーの姿があった。

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5年前の2016年大会はアマチュアとして出場した。結果は予選2日間で通算10オーバーの予選落ち。「当時はドローヒッターでチーピンを怖がっていた」という原は「ティーイングエリアがまっすぐ向いていないホールが多くて目線が惑われそうという印象。ラフも深くなっているのでフェアウェイキープもしていかないと」と警戒した。

8月「AIG女子オープン」から帰国して以降、隔離明けの9月「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で予選落ちし、36ホール競技となった次戦の「住友生命Vitality 東海クラシック」では60台でのプレーとはいかずに33位タイで終えた。それでも前週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では優勝争いに食い込み、3位タイにつけた。

「戦い方というよりは、ショットが安定してきた。状況判断とかできれば、いい戦いが出来るのではと思っています」と表情も明るい。「(前回大会覇者の)重圧はあまり感じていなくて、ワクワク感というか初心にかえってじゃないけど、この試合に対する思いは去年の今頃と変わらないです」とジュニア時代からの憧れの舞台に緊張感を漂わせた。

昨年、2つの国内メジャー大会を制して5年間のシード権を獲得した原は、今春に2022年の米ツアー参戦を視野に入れていることを明かしていたが、8月9日時点の世界ランキング75位以内に入れず、12月に行われる「Qシリーズ(ファイナル)」の出場権を得られなかった。「来年は日本で、ということですね」と日本ツアーに専念することを改めて口にした。

同一シーズンでメジャー3大会制覇となれば7年シードを手にすることが出来る。まずは今大会で、過去に樋口久子畑岡奈紗の2人しか達成していない連覇に挑む。(栃木県那須烏山市/石井操)

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