石川遼は48位でフィニッシュ。見せ場を作れないまま最終日を終えた

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日（8日）◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（北海道）◇7178yd（パー72）

45位からスタートした石川遼は5バーディ、5ボギーの「72」と伸ばせず、通算イーブンパーの48位でフィニッシュ。初日中止のため短縮された54ホールで優勝争いにからめなかった。

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前日に頻発した1Wの右へのミスは「大きなスライスはなかった」と安定感を取り戻したが、天候が回復して例年通りに戻った高速グリーンに苦戦した。「1日で2、3フィートは速くなった感覚。まったくタッチが合わなかった」と、出だしの10番や16番（パー3）を3パットボギーとすると、2オンに成功した18番（パー5）でも10m以上のファーストパットを5mほどオーバーさせ、3回目の3パットボギー。追い上げの出足を鈍らせた。

ツアーは次週から2週間のオープンウィークに入るが、選手会長の石川の主導で「フューチャーGOLFツアー」を開催。ツアーが開催されない地方を巡業し、石川ら20人の若手プロが参加する。次週11日（水）に広島県（鷹の巣GC）で第1ラウンド、13日（金）に岡山県（倉敷CC）で第2ラウンドを行い、合計スコアで優勝者を決する。

両県とも大雨による深刻な被害が生じているが、石川は現時点では「開催する方向でいきたい」とする。選手の獲得賞金5％（賞金総額1000万円）を寄付するほか、チャリティオークションの実施を予定する。「今回の被害に遭われた方に寄付できればと思っています」と話した。（北海道恵庭市／塚田達也）