小平智は初日の出遅れをものともせず、トップ10フィニッシュを決めた

◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日（26日）◇Kochi黒潮カントリークラブ（高知）◇7315yd（パー72）

賞金王争いは最終戦に持ち越された。今大会で優勝すれば初の栄冠に輝いた賞金ランキングトップの小平智、同2位の宮里優作はともに通算8アンダー8位タイでフィニッシュ。今季の優勝者ら30人が出場する次週「日本シリーズJTカップ」（東京よみうりカントリークラブ）で、戴冠の可能性がある選手は小平、宮里、チャン・キム（米国）、池田勇太の上位4人に絞られた。

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小平は1試合を残してのタイトル獲得を決められなかったが、充実した力をしっかり見せつけて地元・東京へと向かった。初日に首痛に苦しみ101位タイと大きく出遅れながら、2日目の「67」で予選をカットライン上で通過。最終日は6バーディ「66」をマークし、今季15回目のトップ10入りを決めた。

「（2日目からの）3日間、良いプレーができて楽しかったです。あきらめずにやれて、来週につながるんじゃないかと思います。（首の状態も）日に日に良くなっている」。シーズン終盤にも関わらず「若いつもりです。疲れはないです」とキッパリ。前年の最終戦は2位。「自分のゴルフができれば、上にちゃんといくと思う」と自信満々だ。

一方、宮里は「課題が残った試合。バーディチャンスにつけたいところでボギーになりそうなショットばかりだった」と反省しきり。ただ、トップとの約1717万円差を詰められなかったものの、最終戦で優勝すると自力で賞金王戴冠が決まるポジションは確保した。東京よみうりは2013年に悲願の初優勝を挙げた場所。「優勝するしかない。分かりやすくていい」と気合いを入れ直した。（高知県芸西村／桂川洋一）

＜逆転賞金王の条件＞
日本シリーズJTカップの優勝賞金は4000万円、2位は1500万円、3位が1000万円。3選手ともに優勝が最低条件。宮里は小平の結果にかかわらず戴冠。キムは小平が3人以上の2位タイ以下、池田は小平が5位タイ以下（4位タイの場合はタイの人数による）に沈んだケースで逆転となる。