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今季2勝目がスルリ 時松隆光はポジション把握にも泣く

◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(26日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

クラブハウスリーダーとしてプレーオフを覚悟していたスンス・ハン(米国)に、思わぬ形で勝利が転がり込んだ。単独首位から出た時松隆光は3バーディ、2ボギーの「71」で回り、通算12アンダー。トップタイで迎えた最終18番(パー5)でボギーをたたき、10月の「ブリヂストンオープン」以来となる今季2勝目を逃して2位に終わった。

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中盤から降り注いだ雨が、上位選手のスコアメークを苦しめた優勝争い。時松は丁寧にコースを攻め、終盤17番ではバンカーセーブでパーを拾うなど、粘り強いプレーを展開した。

まさかの逆転劇が起こったのはその直後だった。時松は、前の組でプレーしていたハンが18番でバーディを奪い、自分が1打ビハインドの状況であると予想。実はトップに並んでいたその18番では、ティショットを左サイドのバンカーに入れ、フェアウェイに出してからの3打目で左に切られたピンを狙ったが、手前のバンカーに突っ込んだ。

当地の18番ホールで、リーダーボードを確認できるのはグリーン脇だけ。「(グリーンサイドの)バンカーに行って、初めてボードに気が付いた」という。第4打に「最低でも寄せワン(パーでプレーオフ突入)、あわよくば入ってくれたらいいなと思った」と強い意志を込めたが、ピンを4mオーバー。返しのパットを外してツアー3勝目を奪い損ねた。

18ホールを通じて「自分のプレーはできていたと思うんですけど…」と唇をかんだ。次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりカントリークラブ)に、リベンジの機会は残されている。(高知県芸西村/桂川洋一)

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