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石川遼は5年ぶりのホスト大会 復調から恩返しへのシナリオは

◇国内男子◇マイナビABC選手権 事前情報(25日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)

石川遼の国内ツアー復帰3戦目は、2008年にプロ転向後の初タイトルを手にした自身のスポンサー大会。主戦場を米国ツアーに移す前年の2012年以来、5年ぶりに思い出の舞台に帰ってきた。

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米ツアーの出場権を失ってから、今季国内初戦となった「日本オープン」、前週の「ブリヂストンオープン」と2試合連続で予選落ち。調子のバロメーターとする1Wが安定せずに厳しい戦いが続くが、開幕前日のプロアマ戦と練習を終えた石川は「毎日のように練習して探っているが、ドライバーショットが少し向上して、良い感触になりつつある。あしたから楽しみです」と自らに期待を寄せた。

この2週間の結果を受けて1Wショットのテーマに掲げるのは、トップからダウンスイングにかけてクラブを振り下ろす手の位置だ。「ここに下ろしたい、というのはあるけど、そのためにどこを意識すればいいのか。今はその段階」という。「結局はアドレス時のフェースの向きや手の位置、インパクトの手の位置になってくる。その差をちょっとずつ埋めることが今の狙いだけど、(練習の)最後のほうで近くはなってきたし、すごくシンプルに打てるようになってきた」と、復調への道筋を見出しつつある。

今週1Wは、感触よく打てている3Wと同モデルの『キャロウェイゴルフ XR 16 ドライバー』を前週から継続使用。「スピン量を少しだけ減らしたかった」との狙いから、ロフト角を前週の10.5度から9.5度に立たせる調整を加えた。

5年ぶりのホスト大会。かつての感覚を取り戻すことに重きを置きつつも、結果が求められる立場であることは十分に理解している。「何か手ごたえを得られた時に、優勝争いをしていないことはないと思う。結果で恩返しをしたい気持ちは心の底から湧き上がっています」。不安と期待が入り混じる中、さまざまな思いを胸にこめて注目のティオフを迎える。(兵庫県加東市/塚田達也)

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