10度目の最終日最終組へ 未勝利の山下和宏が単独首位に立つ
2015年 関西オープンゴルフ選手権競技
期間:05/21〜05/24 場所:名神八日市カントリー倶楽部(滋賀)
前年覇者が意地の「64」 小田孔明を目覚めさせた妻の一声
昨季賞金王が、妻の“一声”で眠りから覚めた。国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」3日目。39位から出た小田孔明が8バーディ1ボギーでこの日のベストスコア「64」をマーク。「ドライバーが良くて、久々に良いゴルフができた」という納得の内容で、首位と6打差ながら通算8アンダー11位までジャンプアップを遂げた。
今季はドライバーの不調が祟り、開幕3試合はすべて40位以下。フェアウェイキープ率は賞金王を獲った昨季も39位(56.66%)と課題のひとつだったが、今季は117位(42.66%)と大きく低迷。大会連覇をかけた今週も、首位から遠い位置での予選突破となる原因だった。
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そんな小田を目覚めさせたのが、2日目のラウンド終了後に電話で聞いた、3つ年下の妻・扶美(ふみ)さんからの指摘だった。
「スイングが早い。打ち急いんでいるんじゃないの?」
ちなみに、扶美さんはゴルフを「ぜんぜんやらない」(小田)とか。ただ、テレビを通して常に小田の姿を追っている愛妻の言葉に「いつも見ている人の意見を聞こうと思った」といい、ルーティンからスイングのタイミングまでゆっくりなペースを意識したところ、いきなりショットが見違えた。
「メチャクチャ飛んでいた。(うちの奥さん)さすがやなぁ・・・」。474ydの後半8番では、2打目地点で手にしたのはPW。138ydから1mに絡め、8個目のバーディを積み上げた。
「気合いを入れているつもりでカラ回りが続いていた。ゴルフにも焦りがあったのかも」。そんな小田の心情を見透かしたような、妻からの天の声。「いつも最強のコーチなんです。『意地を見せて!』といわれていたので、見せられて良かった」と、安堵の言葉を吐いた。(滋賀県東近江市/塚田達也)
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