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優勝王手の小田孔明は、猛追11位浮上の藤田が気になる?

今季の国内男子ツアーも、今週開催中の「ブリヂストンオープン」を含めて残り7試合。賞金王争いへの関心も高まりつつある中で、賞金ランキングトップを走る藤田寛之、約910万円差の2位で追う小田孔明の2人にも、互いを意識する言葉が目立ち始めた。

通算12アンダーで単独首位をキープした小田は、優勝してトップに返り咲く絶好のチャンス。その一方で、36位と遅れをとっていた藤田も6バーディでこの日のベストスコア「65」をマークし、通算7アンダー11位タイへの急浮上を遂げた。小田にとっては気が気ではないらしい。

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最終組から出た小田は、スコアが伸び悩んでいた序盤、5番ティグラウンド横にあるスコアボードを見て、ギョッとしたという。「藤田さんが(後半)2番を終わって(この日)5アンダーにしていたので、こりゃマズイと。ちょっとだけ気合いが入った」。その5番では動揺もあったのか3パットボギーを叩いたが、その後は言葉通りにギアチェンジ。3バーディを奪い返し、猛追する藤田を再び突き放した。

藤田の存在は、やはり気になる? 小田は、「気にしないつもりでいるけど、やっぱり気になる」と素直に即答した。「目の上のタンコブ、じゃないけど、自分の上には藤田さんしかいないからね。“おとなしくしていてくれ”と言いながら回っていました」。

そんな藤田も、「賞金王は目標の1つとしてある」と明確なターゲットとしているだけに、小田はやはり気になる存在だ。先日、小田が“ガンガン攻める”と口にした報道を受けて、「孔明の記事を見たけどねえ。自分も攻めなきゃいけないのかなあ」と苦笑い。「まあ、それぞれ思いはありますから…」とこぼしたトーンダウンは、果たして百戦錬磨のベテランらしい達観か、火に油を注がない戦略か。

シーズン終盤は、最終戦まで高額賞金が続く。賞金王争いはまだまだ予断を許さない状況だが、渦中にいる選手たちの心には、早くも小さな波紋が広がり始めている。(千葉県千葉市/塚田達也)

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2014年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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