プレーオフで惜敗 片岡尚之の的中した予感「ヒロシさんは絶対に争う相手になる」
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 最終日(7日)◇宍戸ヒルズCC 西C(茨城)◇7464yd(パー71)◇曇り(観衆5165人)
出利葉太一郎と並走し、6番(パー5)を終えて6打差をつけていても、片岡尚之はもう一人の同伴競技者への意識が消えなかった。「スタート前から『ヒロシさんは絶対に争う相手になる』と確信していた。最初は(ボギーを)打っていたけれど、たぶんどこかで来る」。予感は的中。最後はプレーオフで岩田寛に国内メジャー2勝目をさらわれた。
単独首位からスコアを1つ伸ばした8番、ティショットをOBとしてダブルボギーをたたいてから勢いが停滞した。4月に初出場したメジャー「マスターズ」を終えて飛距離アップを志し、常に心掛けているフルスイングが優勝争いでは影を潜めた。「緊張するとまったくできなかった。本当にロケーションがすごくて気持ち悪かった。散々曲がって本当に苦しかった」と1打目でティアップせずに打つ“直ドラ”を多用し、スコアメークに集中した。
岩田にリードされた直後の16番(パー3)で、あと少しでホールインワンというスーパーショットを見せて並んだ。17番で2打目をバンカーに入れ、最終18番で1打目を左の林の向こうに曲げながらパーセーブし「72」。通算8アンダーでコー・タイチ(香港)を含む3人プレーオフに加わりながら、1ホール目の3mのバーディパットがカップの右を通過した。「ラインがめちゃくちゃ微妙で、スライスで読んだんですけど、左に打ったら抜けそうだなと思った。左ふちぐらいを狙って打ったんですけど、思ったよりもスライスした」とガックリ。同じ東北福祉大出身の大先輩の底力を痛感する一日となった。
昨年の「日本オープン」に続く国内メジャー制覇はならず2位。惜敗を受け入れるのに時間はかかっても、振り返れば米国から帰国してからは、先週の「ミズノオープン」で初めて予選を通過したばかり。「ちょっとずつ状態も上がってきて、戦えるゴルフができているのかなって。この難しい宍戸でプレーオフまで持ち込めたのは自信になる」とうなずく。
国内ツアーの次戦は約1カ月後。「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」(栃木・西那須野CC)は、2021年にキャリアで初優勝を飾った試合だ。(茨城県笠間市/桂川洋一)