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「リョウさん」と「リョウ」が3日目の最終組に 勝俣陵にビッグチャンス

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 2日目(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

埼玉出身のプロゴルファー、“リョウ”は石川遼だけじゃない。26歳の勝俣陵(かつまた・りょう)は、昨季の下部ABEMAツアー上位の資格でレギュラーツアー本格参戦初年度を戦っている。賞金ランキングは102位と苦戦中。分厚い壁が立ちはだかるシーズン終盤に、思わぬチャンスがやってきた。

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埼玉栄高から日大という名門ゴルフ部出身のプロ5年目。5つ年上の石川とはここ数年で一気に距離が縮まった。2020年の「日本オープン」最終日に初めて同組、しかも2サムでプレー。自宅や拠点の練習場が近所という縁にも乗じ、思い切って「今度、練習ラウンドも一緒にお願いします!」と頭を下げた。

「もちろんいいよ」と快諾してくれた「リョウさん」はアドバイスも懇切丁寧で、ツアープロのコースマネジメントも教えてくれる。昨年の「関西オープン」ではキャディを任され、同じレギュラーツアーの舞台に上がってきた。

来季のシード獲得には残り試合で優勝に近い成績が必要。「僕は行くしかない」という思い切りは御殿場で実を結び、予選2日間で「67」を続けた。この日は4UTで残り265ydから2オンさせた前半3番(パー5)のバーディをきっかけに、気づけば石川と同じ通算6アンダー。首位と2打差につけて3日目は同じ最終組に入った。「この位置で回るのは初めて。楽しみで仕方がない」と胸を躍らせる。

若さ溢れるロングドライブが武器のひとつで、リョウ先輩は、勝俣を「素晴らしい選手。うらやましいくらいの球を打つ。良い選手なので注目してください。経験を積めばおのずと上に来る」とPR。「今年は1打で(予選を)落ちたりすることが多いけれど、それは悪いわけではない。予選(カットライン)に全然足りない予選落ちとは違うんです。そこの粘り強さを学んでいる。瀬戸際でやってきた今年の経験はこういうコースでも生きる」

石川が普段「リョウ」と呼び捨てにするツアー選手は、他にも20歳の久常涼がいて「今度、予選で3人一緒になれたら…。久常君も今、頑張っている」と笑顔。「タイガ(蝉川泰果杉原大河ら)も増えてきたし」。いずれ次の“一大勢力”になるかも?(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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2022年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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