「海外メジャーくらいじゃないと…」 河本力が卒業したい“結の弟”
2022年 シンハン ドンヘ オープン
期間:09/08〜09/11 場所:KOMAカントリークラブ(奈良)
初V→予選落ちの“大波”を経験して「とにかく考えた」 河本力は上々の『66』
◇国内男子◇シンハン ドンヘ オープン 初日(8日)◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇7065yd(パー71)
「しっかり休息もとれたけど、とにかく考えた」―。2週前の「KBCオーガスタ」でツアー初優勝を果たした河本力は、前週の「フジサンケイクラシック」で2日目に「80」をたたいて無念の予選落ち。時間ができた週末には、身体を休めながら自らのゴルフを見つめ直した。
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「初日いい位置(7位)で出て、周りにも『2週連続優勝』を言われて…。そこで自分に期待してしまった。自分でもいけるんじゃないかと思ってしまったのがあったので、そこで“前のめり”になって崩れてしまった」
週末に帰宅した後、「『あのスコアはないだろう』と皆さんに言われました」と喝を入れられた。姉の河本結からは「『何してんねん』みたいな感じで笑われた」と明かした。
「今週は、一歩下がったところから自分を見られるように」。身体を十分に休め、頭の中を切り替えて臨んだこの日は8アンダー、3ボギー「66」。スタートの10番をバーディとすると、パー5の13番でも確実にスコアを伸ばし、17、18番でも連続バーディを奪った。折り返し直後の1番でタップインバーディを決めると、3番は3m、4番では4mのバーディパットを立て続けに沈め、最終9番もバーディで締めた。
「ティショットは安定して打てていた。もったいないショットも幾つかあって、3つのボギーも改善できるボギーだったので反省したい」。バーディ合戦となった初日だが、攻めたくなる気持ちをグッと抑えて自分のマネジメントに徹することができたのは、前週の反省があってこそ。
「あしたもちゃんと冷静に、自分を客観的に見られるように。ずっと昔から目標は(海外)メジャー優勝なので、そこに向かって今やらないといけないこととかを焦らずに。今できることを精一杯やるだけ」。ツアールーキーの22歳は、初優勝→予選落ちの“大波”も成長材料にする。(奈良市/内山孝志朗)