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勝利をあきらめない桂川有人 ファンに見せた“オレの目は開いている!”

◇国内男子◇ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント! 最終日(24日)◇PGM石岡GC(茨城)◇7071yd(パー71)

「なるようになるから、マイペースにいこう」。 “ふわっと”そんな目標を立てて開幕を迎えたが、2日目を終えたらトップに立っていた。

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三谷拓斗キャディいわく、桂川有人の素顔は「緊張はあんまりしない。ふわっとしているタイプ」。力が入ると空回りするからと、合言葉にしたのが「マイペース」。しかし、「プレーは攻める。目標は常に、高く大きく」というのが根っこにある。

トップで迎えた最終日は、前半だけで6バーディを奪取。9番で9mのバーディパットを決めて2位に2打差の単独首位に立ったが、後半に入ると、なかなか「マイペース」にはいかせてもらえなかった。それまで好調だったパットが入らなくなり、15番までオールパー。パー5の16番で1mのチャンスにつけたが、「緊張で、強く入ってカップを抜けてしまった」と3パット。この日初めてのボギーをたたき、星野陸也に並ばれた。

優勝争いが佳境を迎えたなかでのボギー。「つらかったです、ガーン…って」。一瞬心が折れかけたが、17番ティに立ったときにはバーディを獲ることしか考えていなかった。無心で振ったパー3のティショットを1.5mにつけてバウンスバック。通算24アンダーで再び単独首位に返り咲いて逃げ切った。

ウイニングパットを決めて一度は控えめに拳を握ってみたが、「ギャラリーもたくさんいたので、地味に終わるのもアレかなって…」。照れくさそうに観客に向かって見せたのは、尊敬する新日本プロレス・内藤哲也の決めポーズ。意味は“俺の目は開いているぞ!”。力強く戦う姿に、いつも勇気をもらってきた。本家ほどのダイナミックさはなかったが、勝ち切ったあとの勝利のポーズはしっかりファンに届いた。

この優勝で複数年シードも確定。7月には海外メジャー「全英オープン」出場も決まっている。「なるべく早く2勝目をして、海外にも挑戦していきたいです」。おっとりと笑いながら、勝利を見据える視界にくもりはない。(茨城県小美玉市/谷口愛純)

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2022年 ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!



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