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プライスレスなジャブ応酬…予選落ち堀川未来夢が竹安俊也のキャディに

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目(26日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

「予選落ちたら、担いでよ」。言った竹安俊也も、言われた堀川未来夢も、練習ラウンド中の他愛もないジョークが本当に実現するとは思っていなかった。

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カットラインに2打及ばず、決勝ラウンドへ進めなかった堀川。「落ちると思わなかった…」と苦笑しつつ「雨予報だったから1人(セルフプレー)で大変そうだし、いないよりはいた方がいいだろうって」とも。次戦の「日本プロゴルフ選手権」の舞台となる栃木へそのまま向かう予定だったから、スケジュールの問題もなかった。

同学年の中でも特に仲が良い2人。シード復帰を目指すシーズンにあって、今大会が予選通過3試合目にとどまる竹安の現状に堀川も思うところがあったという。「上から言うわけじゃないですけど…」と断った上で「ショット力はかなわないレベル。シードだって獲れる選手のはず。一番仲もいいですし、ラウンド中に話して何かつながってくれれば」と一打一打に目を凝らした。

ただ、ツアーでは初めてとなるキャディ役。この日は第1組のトップスタートということもあり、「スムーズに回っている分、結構忙しかった。距離を測る、ボールをふく、バンカーをならす…作業することが多くて、メッチャ大変。迷惑をかけちゃいけない、と。キャディさんのありがたみが分かりました」

ショットのたびに2人で話をしながら7バーディ、2ボギーの「67」。最終18番(パー5)はこの日3つ目のチップインバーディで締め、通算11アンダーで33位から21位に順位を上げた。

「(お願いして)メチャクチャ良かったです。マネジメントだったり、気持ちの持ち方だったり、きっかけはつかめそうな感じがある。来週またマンデー(予選)がありますし、シード復帰できるように」と感謝しきりの竹安に対し、堀川は「いやいや、あんまり同級生にそこほめられても、ペース狂うんだけど…」と照れ笑い。

ちょっと気になるキャディフィーについて堀川が「(賞金の)50%です」とジャブを打つと、竹安も「タダ働きで」と笑顔でカウンター。友情コンビの週末は、プライスレスな価値がある。(福島県西郷村/亀山泰宏)

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