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石川遼、4連続バーディを奪い4位タイに再浮上!

石川遼の「三井住友VISA太平洋マスターズ」3日目は、前日と同様、前半と後半でガラリと内容が変わる展開となった。「前半は真っ直ぐに打とうとし過ぎて、気持ちが中途半端なスイングになっていた」と、特に2打目以降のショットのバラつきが目立ち、2番パー4ではグリーン右手前のバンカーに、6番パー5では2打目をグリーン手前の池に打ち込みボギー。前半で2ストローク落とし、後半へと折り返した。

後半に入り冷たい雨がパラつき始め、ここから石川のプレー内容が一変する。「雨が降るとリズムが速くなるので、11番のティグラウンドでいつもより多く素振りをして、気持ちを切り替えました。これで曲がったらおしまいだと思い、思い切り振れるか挑戦するつもりでスイングしたら、やっと吹っ切れた良いスイングが出来たんです」。このパー5でバーディを奪うと、13番パー4では残り15ヤードのアプローチをSWで直接捻じ込み、チップインバーディ。ここから怒涛の4連続バーディを奪い、一気に上位へと駆け上がった。終わってみれば、後半9ホールで6個のバーディを量産。3ストローク伸ばし、通算9アンダーの4位タイに再浮上を果たした。

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ショットだけでなく、正確なアプローチも後半の快進撃を支えた。「今田さんのアプローチを見させてもらって、すごく勉強になりました」と、予選ラウンドをともにした今田竜二のアプローチを参考にしたという。「手の通る位置が一定して一番低いところを通過する、一番ブレない打ち方なんです。アドレスからフォローの手の位置まで、すべて頭に焼き付いています。こんなに早くスコアに結びつくなんて。今田さんとラウンドできて良かったです」。スタープレーヤーとのラウンドが、石川のさらなる成長を促したようだ。

首位と6打差に離されて最終日を迎えるが、「まだ諦めていません。後半に入って4、5打差なら分からないと思っています」と、逆転勝利への意欲は失われていない。「僕は前半次第ですね」。2日目、3日目とスコアを落とす展開が続いている前半を、いかに凌げるかがポイントになりそうだ。

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